pokotan_RXのブログ

適当にアニメのことを書いてると思います。

【アニメ】青春は短い。だからこそ尊い。【語り】

 

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 僕が見た2017年秋アニメはスロウスタートな作品が多かったような気がします。
第1話の感想はどれもこれも「これ大丈夫かなぁ」でした。
そんな中で最も化けたのが「青春のたわわ」ことJust  Becouse!だったんじゃないでしょうか。
個人的にはすっごくおもしろかったけれど、世間的にはあんまり話題になってない気がします(´・ω・`)
僕はネット配信アニメしか見てないので、これを執筆してる現時点(12月31日)では、まだ最終回を見ていませんが絶対に感動できると確信しています(`・ω・´)



まずは軽くあらすじを

 泉瑛太は高校3年の冬に転入してきた季節外れの転校生。そこで中学の時に片思いしていた夏目美緒との再会を果たす。しかし美緒の視線の先には4年前から変わらず親友の相馬陽斗の姿があった・・・。
 なんとなくこのまま終わると思っていた高校生活に思いがけない出会いが変化をもたらす。足踏みしていたそれぞれの想いを後押し、少年少女たちは新しいスタートを切る。心温まる甘くちょっぴり切ない青春ラブストーリー。
青春なんて遠い彼方のメモリーとなってしまったおじさんには、初めこそ見ていてこそばゆい思いをしていたけれども、話数を重ねるごとに年甲斐ものなく各キャラクターに感情移入していって作品世界にのめり込んでしまいました。

いい年してどうしてこんなにも入れ込んでしまったんでしょうね。
失礼を承知で自分なりに各要素を5段階で評価してみました。

   キャラクター:4
   台本:2
   背景:3
   小宮がかわいい:100

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もう、ほんっっっっっっっとに小宮がかわいい(*´ω`*)
なんでこんなにかわいいのかよ、小宮という名の推しキャラよ。
今までアニメキャラに萌え苦しむ
(注1)ことは幾度とあったが、愛おしいと思ったのは初めてかもしれない。
孫を愛でるような気持ち?
なんていうかお小遣いをあげたくなるw
三角関係の噛ませ犬ポジションで登場したときは、どれほど楽しませてくれるかとワクワクしていたけど、何事にも一生懸命なその姿勢が僕の心をものの見事に鷲掴みしてくれました。
きっとこの子はこの恋に後悔しないんだろうな。

話が脱線しました(´・ω・`)
むしろ言いたいこと全部言った気もするけどwいや、足りないなwww
#注1:あまりの可愛さに萌えすぎて悶え苦しむこと

こうして分析してみると人気が出なかった理由は、単に「クオリティが低かったから」ではないでしょうかね(´・ω・`)
キャラクターはまぁいいと思います。
昨今あふれる萌えキャラのように媚を売るような可愛さではなく、親近感を感じるぐらいにナチュラルに描かれています。
台本は正直微妙です。
セリフとセリフの間が空きすぎて、音声だけ聞いていると眠くなってきます。
BGMの存在感が薄いのも、その退屈さに拍車をかけます。
「背景は5でもいいんじゃね?」と意見したくなる人もいるかもしれませんが、個人的には3ですね。
おそらく舞台を取材したときに撮ってきた写真をもとにトレースする勢いで描いているのでしょうが、それゆえに資料のとおりにしか描かれていません。
その結果カメラがほとんど動かないんです。
これも見ていて退屈になる要因です。
正直な話、第1話を見たときは寝ないように耐えるのが大変でした。
「こんなにディスってて、お前本当にこの作品好きなのか?(・言・)」と冷めた目で見られてそうですが、天地神明に誓って「大好きだ」と言いきれます。

この作品にはそれらマイナス要素をプラスに転化する魔法があるんです。
それはキャラクターへの感情移入です。
『Just Becouse!』のキャラクターたちはリアルとフィクションがほどよいバランスで構成されています。
そのため「あるある」という共感と「あってほしい」という憧憬が両立するんです。
だから心の琴線に触れるキャラクターがひとりふたりいるとどんどん感情移入していき、彼らがすごく身近な存在に感じられるようになるんです。
こうなると無意味に長いセリフの間は、まるで文学の行間を読むように心情や情景が見えるようになってきます。
写実的な背景は実際に湘南にいるような臨場感となるのです(`・ω・´)
そう、これは高校最後の冬にやってきたちょっと変わった転校生が引き起こす恋愛ドラマを文学的に追体験できるアニメなのです!

ん?なんか既視感がある。以前にも似たようなものを見たような・・・。
高校最後の夏、変わった転校生、文学的・・・うっ、頭の中に花火がっ。



最後にタイトルの意味を考えてみましょう。
“Just becouse”は「ただひとつの理由」を言うときに使いますが、否定文で使うときは「その理由だけとは限らない」という意味にもなります。
また前後の文章がなく、ただ“Just becouse”と書いた場合には「なんとなく」といったニュアンスで使われたりもします。
とまぁ習慣で使われる言葉ゆえ複雑なので詳しくは各自で調べてほしいのですが、これを知ってるとセリフの端々に「Just becouse」が入っていることに気づくと思います。
瑛多の態度だったり美緒の迷いだったり陽斗の実直さだったりと、それぞれのキャラクターに「Just becouse」があるんです。
「え?本当に?」と思ったそこの君。
ぜひとも円盤を買って1話から見直してください。