pokotan_RXのブログ

適当にアニメのことを書いてると思います。

TVアニメ『Fairy gone』がよくわかるお話【人物編】補足

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期待の第2クールが始まった
オリジナルアニメ『Fairy gone』
はやる気持ちを抑えきれず、【人物編】なる解説動画を作ってしまいました。
今回は軽い補足とコメント返しをしたいと思います。


僕にとって「好き」という感情は「良い部分も悪い部分も受け止められる」ものなので「どこどこが悪い」といったたぐいのことを平気で書きます。
共感してもらう必要はないのですがネガキャンしてるわけではないということだけ理解してください。


□オミットしたこと

・マルコ・ベルウッド黒幕説

第1クールのストーリーではあまり関わらなかったけど、この人も思わせぶりな動きをしています。

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動画でも触れましたが『人工妖精誤作動事件』の責任を負いヨアヒム・セット妖精大臣は失墜、次期大臣はマルコ・ベルウッドになります。
新型人工妖精に細工がされていたことを首相に報告するシーンで、ヨアヒムはうろたえているのにマルコは涼しい顔しております。
ひょっとしたら事件に一枚かんでいて、内心ではしめしめと思っていたかもしれません。

ヨアヒムとマルコの顔が似ているので初見時はうろたえてる方がフリーに黒の妖精書奪還依頼した人かなと思ってました。

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部下のグリフ・マーサーも骨相が似てる気がしなくもないですよね。
ひょっとしたら妖精省の力関係は血縁によるところがあるのかもしれません。
個人で妖精学者をしているカイン・ディスタロルが妖精省に入りたくない理由がこの辺にありそうです。

何はともあれ、妖精書著者の子孫であるマルコとグリフは妖精省の実権を握り、かつ『黒の妖精書』を着実に集めているという事実がわかってくると、「こいつら結構ヤベーんじゃねーの」と思えてくるわけです。
いつの間にか第2クールのキービジュアルにも差し込まれてますよね。

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そして妖精省と対立しているのがダミアンとスウィーティーです。
ここも三つ巴になってるんですよね。
どのように風呂敷をたたんでいくのか楽しみです。

・妖精って強いの?

「大戦時に猛威を振るった」と言っているので「戦術兵器としての強さ」はあるんだと思います。
回想シーンでもユアン・ブリーズが単身で砲兵を蹴散らしてました。
たった一人で戦局を大きく変えることができるのだから「妖精が強い」と言ってもいいでしょう。

え?なに?「それはそれだけのことができる妖精兵が強いだけじゃねーの?」だって?

Exactry!!(そのとおりでございます!!)

しかしですね、妖精器官が心臓に癒着してるってことは血液が流れているってことだと思うんですよね。
ってことは妖精器官によって心肺機能も上がっているんじゃないかと思われます。
その上昇量は個人差、妖精差があるでしょうが訓練次第で身体強化が可能だと思われます。
アクセルと追いかけっこしてもスウィーティーが汗ひとつ流さないことや、その他の妖精兵による超人的なアクションの数々をこれで説明できると思うんですよ。

つまり普通の人を妖精兵にできる妖精は強いと言えるわけです(`・ω・´)
え?なに?屁理屈だって?
Exactry!!(そのとおりでございます!!)

『フェアリーゴーン』というタイトルの割に妖精が目立たない理由は数え上げればいとまがないのですが……

・大戦の生き残りはどれも戦術級で使い勝手が悪い。
・戦後の妖精兵は個性的だが、そもそも出番が少ない。
・妖精がいなくても話が進む。

この3つが大きいですね。
第2クールではどのくらい絡めてくれるのでしょうか?
これに関しては少々不安です(´・ω・`)


□コメント返し

【妖精編】

>うぽつ!ダメンズウォーカーみたいになってますぞ!w

投稿者コメントまで読んでくれてありがとう。
うん、まさにそんな感じなんだ。
「僕が見ないと誰が見るんだ」みたいな気持ちから、この動画を作り始めたんだ(´・ω・`)



>妖精という言葉のイメージぶっ壊してくるのすこ
>そうそう 妖精のデザイン好き

うんうん。そういうところから入ってください。
この作品に限らず、どんなことでも「好き」を見つけられるのは生きるモチベーションに繋がります。



>わかりにくすぎで雰囲気アニメになりかかってる気が…
>描く要素を絞ってくれたら解りやすいんだけどね ドラマかバトルか政治劇か戦争か
>ふぇありーんごーもっとやって欲しかったなあ
>公式いらすとやは草

設定を欲張ってるくせに出し惜しみをするから勢いが死に、結果的に雰囲気だけが残る。
歯に衣着せずに言ってしまうと、このような悪循環に陥ってるんですよね。
僕の動画ではアンチ米はおとなしいですが、公式動画のアンチ米は決して的外れでもないんですよね。

シェークスピアや歌舞伎のような古典を見るように前提知識を要求する作品になっているのが原因です。
なので公式サイト、および『ふぇありーんごー』で設定をどんどん配信していくべきなんですよ。
せっかくいらすとやさんに素材作ってもらってるわけですしw

「勉強しないと見れないアニメなんて需要あるのか?」って思うかもしれませんが、オリジナルアニメだからこそ意欲的に挑戦するべきだと考えます。
ツイッターでエピソードごとの補足をしてるみたいですが、あれはログが流れて行っちゃうのでアーカイブスとしては不適切です。
#あと、ネット配信組としてはネタバレされるのが嫌(´・ω・`)

って視聴者の立場だから好き勝手言ってますけど、これって高望みなのかな?
そうなんだろうなぁ~(´・ω・`)
せめて公式サイトの【地名】の項目にハイブランツ公国と地図を載せてください。
#この手の発信はどこにすればいいんだ?ツイッター

あと、ニコニコチャンネルにも『ふぇありーんごー』をあげてほしかった。
つべより盛り上がると思うんですよね。



>そういう展開を期待してるんだけどなぁ・・・

「黒の妖精書が絡んでくるでしょう」というくだりのコメント。
大丈夫です!
そういう展開になります!!
個人的に不安なのは第2クールでも伏線を回収しきれず「続きは劇場で」っていう展開になることです(´・ω・`)
#そもそも劇場版があるかどうか知りませんがね。



>あ、そっか、確か[赤ずきん]の狼ってバアちゃんや赤ずきんを助ける為に銃士が((ry
>?その発想はなかった、なるほど

「フリー腹掻っ捌かれるのか」というくだりのコメント。
まあ、ジングルさんの前で腹割って話をしたから伏線は回収してるんじゃないですかね。

【地理編】

>そもそも字幕がアルファベットで読みづらいから頭に入ってこない

あ……。
自分は「慣れちゃった側」の人間なのであまり気にならなかったけど、アルファベットの、それも気取ったフォントを使ってるから英語慣れしない人には見づらいですよね。
一応縦書きも併記されてるから「情報量的には問題ない」んだけど視線が忙しくなるから理解速度が遅くなりますよね。
雰囲気優先の弊害がこんなところにも……。



>公式設定集とかは読み応えありそうだなあ

細部に至るまできっちり設定を書いてくれたら、それを使って『フェアリーゴーンTRPGとかできそうですよね。
システムは適当なのを見繕って、適当に作れそうです。
実はマーリヤの設定はゲームの出自表を数回振って作ったんじゃないかと思えるんですよね。

1回目:孤児→所持金1/4。なんでも食べれる。数奇な運命。
2回目:木こり→スキル:手斧、行軍、体力+1
3回目:猟師→スキル:猟銃、追跡、スニーキング
4回目:マフィア→スキル:格闘、目星。コネクション。

こんな感じ?
わかってもらえるかな?

【歴史編】

>たまに入るダジャレ好き

ありがてぇ。
毎回は入れられなくて、ごめんね。



>当初の予定通り地味ーな名作という路線を口笛拭きながら歩くアニメになりました

動画編集で楽だった点は作業用BGMが不要だったことです。
口笛を無限ループしてました。



>それでも政治的に納得できる落としどころがあるのは幸せなことだよ。無いと死ぬまで戦う事になる

そう!それ!!
わかってくれて嬉しい。



>アニメの尺でやるには人が出すぎると言われれば否定できない
>せめてイメージカラーとかはっきりしてればなあ 服とか髪とか
>むしろ1期でキャラを掘り下げて欲しかった

一応群像劇って呼んでいいのかな?
スポットが当たっても、すぐに外れちゃうから群像劇っぽくないんだけど……。
アニメ特有の表現方法をさけてる節があるのでイメージカラーを使うわけにもいかないのでしょうね。
それなら視聴者が消化できるぐらいには主要キャラを掘り下げてほしかったですよね。
特にウルフラン。
「お前は俺に追いつけない」とか情報量ほぼ0の厨二病セリフじゃなくってさw
「目的達成するまでお前には捕まらねーよ」って言いたかったんだろうけど、尺が足りないんだからもっと普通にしゃべってくれていいんですよ?



>人名テロップくどいくらい出してくれていいかも
>安心しろおっさん好きな自分もしょっちゅう誰だかわからんくなる
>むしろオッサンの顔の書き分けに力入れてる気がするぜ
>顔はわかるが名前や役職・所属まで一致して覚えられない…

おっさんの見分けがつかないと言いましたが、正確には名前と顔、そして役職が合致した状態で覚えられないんですよね。
その最たる例がシュヴァルツ・ディーゼです。

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初登場は第4話で「ハイブランツ公」と紹介されますが「ハイブランツってどこ?」「ドンくらい偉い人なの?」という肝心の情報がさっぱりわからないまま数分でシーンが変わっちゃうから記憶に残らないんですよ。
#ちなみにOPをコマ送りして探しても「ハイブランツ」という国は見つかりません。
#地図上の国号は「アイネデルン」です。

 

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次に登場するのは第5話。
何か裏があることをチラっと見せるだけのシーンで、4話の時点で記憶に残ってないと「だれ?」ってなります。
第6話になってようやく五公の説明が入ります。
このころから活動が派手になってくるので顔を覚えてくるのですが、テロップがもう出てこないので「だれ?モブ?」ってなるんです。
それゆえ書き分けがされててもわからなくなるという現象が起きるんです(´・ω・`)



>このゲームめっちゃやりたい

人狼役はフリーウルフラン
狂人はジョナサン・パスピエール。
あと、こんな役職はないけど村長:レイ・ドーン
事態が収拾つかないと判断したら最終コマンド「村の焼き討ち」ができる。

【人物編】

>フリーとウルフは1期でもっと掘り下げるべきだった

お、そうだな。アーッ!


>俺だって2周したのにわかんねえよ…

「ダミアンの目的がわからない」というくだりのコメント。
わからなくって普通だと思います。
少なくとも5周はした自分がまだ真理にたどり着けてませんから(白目)
ダミアンは完全にカードが伏せられてます。


>両親死んだくらいで災いの子とまで言われるのはやっぱ宗教的なものなのかなあ

現代の感覚では「単に運が悪かっただけ」なのですが、続けざまに不幸が起こることを「災いを呼んできた」と考えてしまう宗教というか風習のようなものがあるんですよ。実際に。昔はね。詳しくは書かないけど(´・ω・`)
彼らの宗教観では、それを「災いの子」と呼ぶんです。
穢れなので誰も近寄ろうとしません。要はいじめですよね(´・ω・`)
木こりのユルゲンははっきりと言葉では言わないけど「お前は災いの子じゃない」と伝えようとしてましたし、ヴェルも「悪いことなんて起きないよ」と語り掛けてくるように、これが根拠のないただの風習であることを理解してる人もいるんですよ。



>この年齢の女の子でマフィアトップのお気に入りは大したもの

フザンのオークション会場でフリーに捕まらなかったら、ドン・マーリヤが誕生してたことでしょう。



>もうおまえら結婚しろ

それな!(力説)



>公式の用語集を片手に視聴すれば良い(白目)

それな(白目)
ま、アリだと思いますよ。個人的には。広くは受けないってだけで……。



その他「うぽつ」「わかりやすかった」などなどのコメント、本当にありがとうございました。
それから、もうすさん、はずれさん、中佐さん、ukkariさん、六角 レンチ さん、かりんとう妖精さん、 kit2000さん、 blue_sky さん、広告ありがとうございました。
コメントも広告も本当に励みになります。
頑張れたのは皆さんの声のおかげです。

それでは『Fariy gone』第2クールを存分に楽しみましょう。


10/14追記
【妖精編】
>よく理解できんがもったいないって印象
【地理編】
>結構なことつくりこんであるな・・・ほんともったいねえ

設定はあるのに伝わってないのがホントもったいない。
理由はいくつかあるのですが一点挙げると、「劇中で妖精の名前を呼んでいない」ことが原因です(´・ω・`)
自分の妖精の名を何度も呼ぶのは口笛おじさんだけです。
アクセルとスウィーティーも初回時に一回呼んでますね。
アッシュクラッドの名は劇中で出てきてない可能性もあります。
#少なくとも僕の記憶ではなかった。



【人物編】
>あれーこの解説だけ聞くとすごく熱い物語なきがしてくる
>あれ?すごくいい話じゃん…

言うなれば「うまみを凝縮」してますからね。
ポテンシャルの高さは理解してもらえると思います。


10/19追記
【妖精編】
>そんな名前だったのか

妖精視晶壁という単語は劇中で言ってなかったかも。
でも知らなくても話は分かるよねw


10/21追記
【人物編】
>マーリヤ愛されてたんだな

黒の妖精書をマーリヤに拾わせるところが特にいいなと感じました。
自分で拾わせることで「これはお前の成果なんだぞ」と示し、それを含めて「よくやった」と言っているのだと解釈してます。
流行りの言葉でこういうのを「エモい」っていうんですかね?


 

TVアニメ『Fairy gone』がよくわかるお話【補足編】

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転生なし!チートなし!のハードなオリジナルファンタジーアニメ『Fairy gone』の第1クールが無事終了しました。
この作品は広大な世界!童話パロ!暗躍する組織!妖精バトル!要素てんこ盛りでお送りしております。
新作RPGを始めるようなワクワク感を味わえる意欲作なのですが欲張りな設定が作品を難解にしています。
解説動画と銘打った何かを3本ほど作りましたが、それだけでは足りなそうなので補足をブロマガで書くことにしました。
そもそも前情報の全くないオリジナル作品なんて「解釈」はできても「解説」なんて土台無理なんだよ(´・ω・`)

僕にとって「好き」という感情は「良い部分も悪い部分も受け止められる」ものなので「どこどこが悪い」といったたぐいのことを平気で書きます。
共感してもらう必要はないのですがネガキャンしてるわけではないということだけ理解してください。


□妖精編・補足


・わかる?
動画では「用語が詳しく説明していなくてわかりづらい」と言いましたが「普通にわかるよ」というコメントをいただきました。
たぶん「わかると答えた人」は公式生放送『よゼミ』なり公式サイトなりで“予習”をしていた人なのではないかと思います。
しかし大概の視聴者は前情報なしにぼへら~と一回だけ見ているんじゃないかと思います。
#それが悪いとは言いませんよ。
#むしろ僕みたいに何十回も繰り返し見てるオタクのほうがキチガ奇特なんです(´・ω・`)

かくいう自分は初見時に妖精「げんたい」という言葉がどのような漢字で書かれるのかわかりませんでした。
「幻態?」「源体?」
そんなことを考えているうちに話はどんどん進んでいくわけでして、この時点で考えることをやめました。
一度文字で読んでしまえばすんなりと理解できるんですけどね。
#ビバ!表意文字!!

用語や世界観はストーリーを追いながら理解しようとすると難度が上がるのでまとめを別枠で作ってくれると助かりますよね。
それを公式サイトなり『ふぇありーんごー』なり『よゼミ』なりでやってくれるのかな~と期待していたのですが……かゆいところに手が届かなかったってのが正直な感想です。
そのフラストレーションが【地理編】に繋がるわけですが……。

・オミットしたこと

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妖精成体の姿は妖精原体がどの動物に憑依したかで変わります。
レッドフッドは狼に憑依したから人狼みたいな姿をしているのでしょう。
そして人間に直接憑依したアッシュクラッドは人間に近い姿をしています。
ヴェロニカのブラッドドーターも人間っぽい姿をしています。
頭が嘴のように尖って見えますが、よく見るとアレの下に顔があります
つまり仮面のようなものをかぶってるんですよね。
足もハイヒールですし人間らしい特徴が随所にあります。
そして最近公開されたレイ・ドーンの妖精スローンテイカーも人間っぽい姿をしています。
この3人が妖精憑きなのでしょうね。
そして12話まで見た現在ならレイ・ドーンがスーナに火をかけた理由が少し見えてきます。
シュヴァルツおじさんに天誅を下すときに言った「時を知らぬ」というセリフは「歴史を知らない」という意味なのでしょう。
#こういう詩的(?)なセリフは個性付けなんでしょうけど必要な情報がぼやけてしまうのが難点ですよね。
#個人的にはシェークスピアを読んでるみたいで楽しめるのですが難解であることには変わりないですよね。

たぶんミドルエンドのトゥファール王国が滅んだ理由を知っていて、それが妖精憑きに関わることなのでしょう。
なので妖精憑きがこれ以上誕生しないように妖精郷だけでなく集落ごと焼き討ちにする必要があったのではないかと考えられます。
その生き残りの3人が国(Low)ドロテア(Neutral)無所属(Chaos)の3勢力に分配されているのが面白いですよね。
後半でこれがどういう風にまとまっていくのか楽しみです(`・ω・´)

・妖精の由来

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もう登場することのないオズさん
の妖精エアレーについて考察します。
この名前、昔のゲームか何かで聞き覚えあるなぁって思って検索したら案の定ウィキペディアにヒットしました。
#もう妖精の名前がウィキに出たら死ぬってことでいいんですかね?
「エアレー」の元ネタは各自で検索してください。
僕はこの外見を見たときに絵本の三びきのやぎのがらがらどんを想起したんですよね。
知らない人に簡単に要約すると「ヤギがトロールを細切れにするお話」です。
オズさんにはそういうバイオレンスな活躍を期待していたのですが「チョキン、パチン、ストン」される側でしたとさ(´;ω;`)
#なして僕のお気に入りキャラはみんな死んでしまうん?

というわけでエアレーが何の童話を元ネタとしているのかはわからずじまいです。
「エアレー」自体が幻獣の伝承なので元ネタも「エアレー」ってことなのかもしれません。
オズ・メアって名前はオズの魔法使いから来てるんでしょうかね?
ライオンのように勇敢でブリキのように心優しく、かかしのように無口?
銀の靴を履いたマーリヤがチマと3人のオズを連れてマンチキンを旅するスピンオフを『ふぇありーんごー』でやってくれないかしら。


□地理編・補足


・地図
公式サイトにアップしてください。
是非ともお願いします。

よくある架空戦記物みたいに史実地図を借りつつファンタジー要素があるおかげで状況が異なるとかなら制作側にとっても視聴者にとっても負担が少なくて済んだと思うんですよ。
あるいはこの作品がマーリヤとフリーの漫遊記だったなら旅の終わりに全体図がばばーんって出てきてくれれば十分だったと思います。
ですがまったく知らない大陸を任務で各地に出向しているのであれば、その方向や距離がわからないのは見ていて不安になります。
#第12話で「ネイン局長帰ってこないの?」「昼寝でもしてるの?」といったたぐいのコメントがついてました。鉄道が襲撃を受けていたこと(補修済みかもしれないけど)。大隊で移動してること。制圧後の処理。そもそもテロリストたちがタイミングを計っているので陽動に気づいても遅いこと。などなどネイン局長が帰ってこれない理由は考えればいくらでもあるのですが、このように理解の足りないコメントが来てしまうわけですよ。ハプシュタットをロンダキアの隣町か何かだと思ってるんでしょうね。山を越えた先、大陸の南の街であることが浸透していればここまで無知なコメントが流れることはなかったでしょう(´・ω・`)

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公式サイトの「地名」の説明は文字情報だけなのでイメージが湧かず、しかも公国の項目に「ハイブランツ」が抜けてます。
OPのフラッシュカットにもハイブランツの文字はないのでシュヴァルツおじさんはどこを治めているのかしばらく悩みました。
#動画でも言いましたがハイブランツ公国は地図上の国名はアイネデルンになってます。
#11話では独立宣言をして盛大な陽動作戦をしてたにもかかわらずハイブランツおよびシュヴァルツおじさんの扱いが雑ですよね(´・ω・`)


・街並みが同じ?

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「国境を越えても建物が同じに見える」と動画で言ってますがよく見ると違いがあります。
屋根や街灯の形、ティムーンは露天が多いなどなど……。
ただアニメを見ているときにこれらに注目しているかというとそうじゃないですよね。
キャラクターが動いているんですからそっちに注目して印象に残るのは木組みの壁ばかりじゃないかと考えます。
どうしてこうなったのか?
制作の意図を読み切れないので正直自分にはわかりません。
アニメ的な誇張表現を嫌ったのか、あるいは蹂躙と呼べるレベルでゼスキアに統一されたのか?

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そういえばティムーンには教会跡が出てくるけど使われていませんでしたね。
宗教すら禁じるレベルで「統一」はされたのかもしれません。
だとしたら建物も着るものも似たり寄ったりになるのもわからないでもないです。

・レドラッドはイギリスなの?ドイツなの?
動画ではマーリヤの食事を例に挙げて「ロンドン」と断定しましたが同じお店でドイツ料理が出てきたんですよね。
結局どっちなんでしょうね?
あのお店がロンドンをモチーフにしてるのは間違いないんです。

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なぜなら看板に "Pie and Mash" と書いてあるからです。
「パイ&マッシュ」というのはロンドンで“食べられる”ロンドンっ子のソウルフードとも呼ばれる名物料理です。
ではどうしてドイツ料理が出たのか?
おそらくマーリヤの入隊祝いの席だから特別に用意されたのではないかと考えます。

それとドイツ料理はサイダルの食習慣なんじゃないかと推測します。
これはサイトの少ない情報をもとにした偏見込みのイメージなのですが、サイダルはで統一戦争を制したような気がするんです。
たったそれだけでサイダル=ドイツというイメージはどうかと思うんですが情報が無いんだから仕方ないです。
そのサイダル人が首相をしているのだから要人の多くはサイダル人で固められているであろうと推測できます。
そうすると故郷の味が食べたくなるわけですから料理の文化がレドラッドに流れてくるわけです。
結果イギリスとドイツの食文化が混在しているのではないかと考えます。


・エンディング
動画では「ファナチカからの旅立ち」と言いましたが、よくよく考えてみるとファナチカをたったのはもっと幼い頃でしたね。
EDは現在のマーリヤの姿なので時系列が合いません。
そうなると単なるイメージ映像なのか、あるいはビャクレーを出たときに一度スーナに立ち寄ったか。
なんにしても早とちりでした。


□歴史編・補足


・衣服の平均化
実は衣服の差分が分かりづらい理由があります。
それは登場人物が特定の役職に偏りすぎて制服ばかりだからです。
映像をくまなく探せばいろんな衣装があり、貧富の差や社会構造などがちらりと見えてきます。

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さほど裕福そうでない人でも子供を連れて列車の旅ができるあたり国鉄はそこまで高くないのでしょう。

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籠を頭にのせてる子、かわいい。
洗濯ものかな?
家事でやってるには量が多い気がしないでもないから仕事にしているのかも?

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統一式典に参列してる人たちは中流以上と思われます。
あたりまえのことですけど現状の体制に満足しているのはある程度裕福な人に限られてるってことですよね。

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地味なメイド服!いいね!こういうのでいいんだよ!
いや違った。この画像で注目してほしかったのは安居酒屋ばかりでなく、テーブル席の落ち着いたパブもあるってところです。
中流層が多くないとこういう店は経営できないでしょうからロンダキアの経済は安定しているってことなんですかね。
どんな産業があるのか知りませんが……。

 

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衣装のバリエーションがあるのはいいのですが民族衣装が出てこないのが残念ちょっと気になりますよね。
スーナの子供服も民族衣装というよりは田舎の子って感じですしね。
民族衣装を見かけない理由はこの世界に嘘くさいレベルで宗教色がないからだと思います。
先にも少し触れましたがティムーンには教会跡地が出てきますが使われている形跡がありません。
単に老朽化して放置されてるだけかもしれませんが、だとしたらもっとアクセスのいいところに新しいのが建ってもいいはずですよね。
でもそれらしい建物はなかったので信仰が失われたとみてもよさそうです。
#この世界には「30代から始める悟りの道」を実践した人がいなかったんでしょうね。
#それ以前に既存の宗教をモデルにするとメンドクセーことになるから避けた可能性もあるけど(´・ω・`)

 

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宗教っぽいところがあるとすれば、この妖精省の人が唐突に始めた印(?)ですね。
この印が何を意味するのか現時点ではさっぱりわかりません。
なんとなく妖精原体を模しているようにも見えますが、話の流れ的にはトゥファール王国で信仰されていた何かのようにも思えます。
妖精省の制服もどことなく宗教臭いですよね。
なのでゼスキアの宗教は妖精に集約されてるのかもしれませんね。


・ゼスキア文字

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ゼスキア文字の数字も存在しますが解析できなかったのでオミットしました。
0と4と9はわかったんですけどね。

それから言うほどゼスキア文字は浸透していない可能性があります。

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まず黒の妖精書にはローマ数字がしれっと使われてます。
トゥファールの英知とか言ってたので古代王国ではローマ数字を使ってたのかもしれません。
黒の妖精書だけならよかったのですが劇中にもローマ字っぽいものがちらほらあります。

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ロンダキアちょっといいパブの看板が「pub of Rondakia」とゴシックっぽいフォントで書かれているようにも見えるんですよね。
#ちなみにロンダキアのスペルはRondacia。
丸で囲まれた真ん中は「bigining 30」って書いてあるのかな?
その隣のお店も「?MAN & J.DIC??」と書かれているように見えます。
ゼスキア文字の特殊フォントという言い訳をするにはちょっと無理がある。
これは制作側のミスなのか?本当はローマ字も存在するのか?判断できませんね(´・ω・`)


・人殺しが正当に裁かれる。いい時代だろ?
率直な感想を言うと「軽いセリフだな」と思いました。
どこかで聞き覚えのあるセリフを受け売りで言ったような、そんな軽さを感じたんです。
演技力が足りないのか演出が悪いのか、と初見時はうがった見方をしてましたが2度3度見ているうちに「実はこいつ本心から言ってねーんじゃねーの?」という見解にたどり着きました。
ジングルさんに「肝の座りが悪い」と突っ込まれたようにフリーはどこか芯が弱いですよね。
スウィーティーにも「元レドラッド軍人が統一ゼスキアの犬に成り下がって」みたいな言われようでしたし、どこか日和見的なところがありますよね。
なので「とりあえずおとなしくなってもらうために鉄板の口説き文句を言っておこう」という解釈もできそうだなと思ったのです。
もちろんその「いい時代」とやらを実現するために元敵国の傘下に身をやつしているんだという矜持はあるのでしょう。
しかしそのために何ができているのか?
任務に忠実なだけでいいのか?
っていうか第1クールはすべての事件で後手に回ってね?

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これらの葛藤ストレスとなってあの首がこってるような癖に出てるのでしょう。
第2クールでどのように解消されるのか楽しみですね。


□12話を見終わって

動画制作時点では11話までしか見ていなかったので12話まで見た感想やらなんやらを少し書きます。

・なぜ当たらない
守備兵たちの銃弾が面白いぐらいに当たらなかったですよね。
好意的かつ科学的にこの状況を説明するのであればリスカーが見えていなかったのでしょう。

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テラス(?)にはうしろの窓から明かりが漏れていて守備兵たちの手元を照らしていました。
明るいところから暗いところを見ようとしてもよく見えないんですよね。
逆は丸見えなんですけど。
しかも宮殿正門の広場は街灯がだいぶ離れています。
#ここらへんのシーンは器物の大きさがまちまちなのでどれを信じていいのかわかりませんが……。
マインクラフトなら敵がポップするぐらいには暗いでしょう。
だから薄ぼんやりと見える何かに向かってあてずっぽうに撃っているんじゃないでしょうかね。
#マーリヤがこの場にいたら自身は暗がりに潜んで月明りを反射する両目を頼りに眉間を撃ち抜こうとするでしょうね。そして引き金を引くときの殺気に気づかれて避けられるところまでがセットです。

 

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それと守備兵たちの練度が低いってのも理由でしょう。
不意打ちしなくちゃいけない場面で「撃て」と号令をかけるのは笑っちゃいましたよ。
描写はされてませんが、ひょっとしたら人を撃つ覚悟すらないかもしれません。

とまあここでいくら御託を並べてもこれは僕の解釈であって正解は知りません。
不安になってしまうのは劇中の説明が足りない、というよりあやふやなのが原因です。
リスカーが守備兵の弱さを“砂粒”だのなんだの称するのは彼が言語野に重篤なダメージを負うほどの厨二病を患っているから仕方ないです。
むしろ説明台詞を言い出したらキャラがブレてしまいます。

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口笛おじさんはどうかそのままでいてください。

ですが取り巻きの傭兵までがリスカーに感化されて遅咲きの厨二病を発症したみたいなセリフを言うのはどうなんでしょうね?
結果的に誰も状況説明してくれません。

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この「平和ってのは人を腐らせる。ひでぇ腐臭だ」ってセリフはつまるところ実戦経験のなさと緊張感の足りなさに対する嫌悪感を表しているのでしょうけれどピンとこないですよね。
「普段どんな訓練してやがる。素人同然じゃねーか」とかでもよかった気がします。
#どうせこいつそこまで忠誠心高くないんだろ?
#リスカーが強敵に相対して戦いに夢中になったら裏切って逃げるだろうし。
#そのときにどんな死にざまを披露してくれるのか今から楽しみです。

守備兵の無能っぷりばかりが強調されてますが誤作動事件で人工妖精の信用を落とし、ハプシュタット決起で主力部隊が陽動されたことで首都警備が手薄になっていたのです。
このような下準備があればこそすんなり宮殿に侵入できたことを忘れないでください。

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あー……でもこんな状況であるにもかかわらずおべんちゃらメンツ立てに必死なあたり、やっぱり腐ってるのかもなこいつら。


・口笛行進
11話のこのシーンで実に多くの視聴者がこの作品に対する印象を変えたことでしょう。
口笛がBGMとシンクロし銃声までもがリズムを刻む斬新な演出に「ギャグかよ」とコメントがついてましたね。
たぶんギャグという認識でいいと思いますよ。
僕もチンパンジーのおもちゃみたいに手をたたいて笑ってました。
そして気が付くとあの口笛を吹いてる自分ガイル……。

改めて言うことでもないのですがサブタイトルも童話モチーフがあるんですよね。
第11話のサブタイトル『招かざる音楽隊』はブレーメンの音楽隊』をネタにしているのでしょう。
ブレーメンの音楽隊』とは「荷を運べなくなった老ロバ、獲物を捕まえられなくなった老犬、ネズミを捕れなくなった老描、卵を生まない雄鶏がそれぞれ飼い主のもとからゆかいな大脱走をし、そしてたどり着いた盗賊のアジトをマッスルドッキングによって占拠する」というお話です。
この「役に立たなくなった家畜」「戦争の終わった傭兵」に重ねているのでしょう。
そしてこの家畜たちのとる行動が実に滑稽なのです。
なのでリスカーたちの行進が面白おかしく見えたのであれば、それは演出の意図通りであったと思われます。
僕にとっては実にクールクレイジーイカしたシーンとして鮮明に記憶に残りました。


・伏線?
瀕死のアクセルを拾ったのはリスカーでした。
何かの伏線かなと思い記憶しておいたのですが第1クールでは特に触れませんでしたね。
実はリスカーさん、土砂降りの雨の中に捨てられた子犬がいると拾っちゃう人なのかな?
ソフィーはその姿にキュンと来たとか?


・円盤買え
普段ブロマガでは「買え!」ぐらいの勢いで書くのですが、さすがに音声化するといやらしく聞こえるので「購入の検討」とソフトな表現をしました。
ですが本心ではやっぱり「買え!」ですね。
これから先しばらくはアニメが作りづらい時代になっていきます。
特にオリジナル作品は知名度0から始めるアニメづくりですのでなかなか注目されません。
故に円盤が売れず、結果的に実績にならないので敬遠されてしまいます。
それに加えてアニメを金儲けの道具としか見てない奴らがじゃぶじゃぶ投資するから制作現場は疲弊しきってます。
この状況に対してオタクができることはただ買うことだけなんです。
とても歯がゆいことですけどね(´・ω・`)

昨今は些細なことですぐに炎上するのも問題ですよね。
これじゃ世のクリエイターが自粛してしまいます。
燃やすのは情熱だけで十分なんですよ。
怨嗟の炎なんて一銭も価値もないんだからさっさと灰にして肥やしにしちまえばいいのに。
よくもまあ火種が尽きませんよね。
っていうか放火魔と同じで火をつけることが目的になっちゃってるんでしょうね(´・ω・`)

おっと話がそれました。
8冊ともなると安い買い物でもないですし場所も取ります
買えないという人がいても仕方がないです。
「買え!」というのはあくまでも僕の魂から出た独り言です。
世の中には買うことでしか示せない意思があるんです。
なのであなたも魂が求めるものに出会えたなら、それは迷わず買いましょう。


いったい誰がここまで読んでくれてるかわかりませんが最後までご清覧いただきありがとうございます。
オリジナル作品の、しかも未完成ということもあって正直書きづらかったです。
先読みを書いて外れれば赤っ恥、当たっててもネタバレとなって読み手にとってもいいことないですよね。
また「ここおかしいぞ」ってところに気づいたので書いてもよかったのですが、なんだか上げ足をとってるみたいで気が引けちゃったのでやめました。
妖精の考察も書いてみたけどダラダラしてるだけでまとまりがなかったのでやめました。
とまあまとまりのない何かになってしまいましたが、こんなブロマガでも作品の理解を深める助けになれれば幸いです。
意見、反論、質問あれば遠慮なく言ってください。
納得のいく回答ができるかわかりません。


第2クールを期待しつつ夏アニメを物色しているポコタンはフェアリーゴーンを応援しております。

 

バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~がもっと好きになるお話

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海の中にある小さな村パーレル。
そこにはささやかな日常を送る5人の女の子たちがいました。
彼女たちの歌は、まだ、ない……。


大人気TCG『カードファイト!!ヴァンガード』のスピンオフアニメーション『バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~』が多くのファンに支えられて堂々のフィナーレを迎えました。

この海を漂うが如くゆるくふわふわした作品に僕の心は年甲斐もなくドキドキワクワクで満たされました。
この気持ちをみんなと共有することが「楽しい」なんだとキャロに教わったのでもう一本だけブロマガを書くことにしました。
今回は長くなるのでお時間のある時にお読みください。


・それは努力の物語
「努力なんて要素あったか?」とお思いの方もいるかもしれません。
確かにスポ根のような暑苦しい展開はありませんが彼女たちは決して努力を怠っていません。
それは誰にでも簡単にでき、されど続けることの困難な「諦めない」という努力です。

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ソナタはアルディに何度止められても映画館を諦めませんでした。
劇中では「おねだり」とやさしい言葉を使ってますが見方を変えれば自由のために権力に抗ってますからね、これ。
厳しい世界なら首長権限で謹慎を言い渡されるって展開もあり得たでしょう。
それだけソナタの覚悟が本物だったということです。
#もっとテーマに沿った見方をするなら「大人の庇護下からの脱却」ってところでしょうか。

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フィナは料理と裁縫を得意とするが最初は失敗だらけでした。
けれどもセレナの応援を受け諦めずに頑張ってきたからこそ今があります。

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セレナはもともと努力家でした。
少なくとも自分の興味のあることに対しては諦めるということをしません。
時には自分の無力さを認める勇気もあります。

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自由奔放なキャロは楽しいことには常に全力で当たっていきます。
しかし不真面目というわけではありません。
「楽しい」の答えがわからなくなったときはしっかりと向き合うし、映画撮影最終日の悪天候イワシストーム)には責任を感じてます(キャロの責任じゃないがな)。
何よりカノンが結晶化しているときでも映画館の仕事をしてるのはキャロだけです

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このように彼女たちの諦めないひたむきな姿が丁寧に描かれてきました。
ここにきてカノンが再び結晶化してしまいます。
その意味するところは「挫折」です。
挫折とは努力を続けてきた者のみが真に味わうことのできる特権です。
そして挫折から立ち直るのに必要なものは「愛」なのです。
フェルマ「何故そこで愛ッ!?」


・愛とは相手を信じ、待ち、許してやることだと『スクールウォーズ』から学んだ

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彼女たちは何かとすぐに抱き着いてきますが実はこの行動、とっても理にかなってます。
重力のくびきから解き放たれることのない我々地上の人間が同じことをしようとすると、ごく至近距離にいる場合ならいざ知らず少しでも離れたらタックルする必要があり、抱き着かれた相手がそれを支えきれなかったら倒れて最悪怪我をしてしまいます。
しかしやさしい海に守られた彼女たちは抱きとめてあげることができるのです。
最上級のスキンシップとして日常的に行われる理由がここにあります。
#決してお前らへのサービスじゃねーぞ(´・ω・`)

またハグをするときは決まって感情が高ぶった時です。
この世界では彼女たちマーメイド以外は我々もよく知る海洋生物しかいないようです。
コミュニケーションは取れるが、いやむしろ会話が成り立つからこそマーメイドたちは自分たちが異質な存在であることを実感してしまうのでしょう。
そんな時に同族と触れ合って安心感を得ようとする行動がハグなのです。
とまあ生物行動学のような小難しい解釈をしましたが要するに「あなたにいてくれてありがとう」と全身で伝えているんです。
もっと簡潔に3文字でいうなら「隣人愛」です。

こうしてみるとソナタたちがいかにやさしい愛に育まれてきたかがわかります。
マーメイドたちを育てるのが愛だとすると彼女たちが恐れるのは「孤独」でしょう。
#独りぼっちは、寂しいもんな

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若かりし頃のフェルマは養生のためにサナトリウムで独りぼっちでした。
そしてこの先もずっとひとりなのか不安を抱えていました。

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都会から逃げてきたチェルもまた孤独を抱えていました。
人も物もたくさんある大都会なのに理解者に恵まれずひとりでした。
最終的に彼女たちは待っていてくれる人、信じてくれる人、許し合える人の元へと帰っていきました。

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ではカノンは?
パーレルに来てからのカノンは確かに愛で満たされていたはず。
なのに結晶化してしまう理由は?


・空想全開のSF(すこし・ふしぎ)な話
ここでちょっと脇道にそれて第6話の考察をしてみたいと思います。
このエピソードで大事なキーワードは「過去」です。

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アクセサリーショップをしているマルトレがスケッチをしています。
新しいアクセサリのデザインを考えている可能性もありますが、ひょっとすると昔は絵描きを目指していた時期があったのかもしれません。
風車小屋のフラゼの家には映画のポスターが貼ってあります。
単にお気に入りのポスターを貼っているだけかもしれませんが映画俳優を目指していた可能性もあります。
シャンテはマンタと親しげに会話をしています。
昔は二人で放浪の旅にでも出ていたのでしょうか?

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そして示し合わせたわけでもないのになんとなく集まる大人組のメンツ。
何とはなしに漂うノスタルジックな雰囲気に上記のような過去を想像させます。
何十年に一度くる潮のせいで仕事にならないから昔のダチのところでくっちゃべってるだけかもしれませんがね(´・ω・`)

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この謎の潮が何なのかは劇中の情報ではさっぱりわかりません。
機械が異常をきたし、こと。
そして不思議なことが起こることとしか説明されません。
なのでキネオーブに映る少女と会話ができても何もおかしくありません。
むしろ「こんくらい分かれよ」という監督の強い意志を感じます。
……いや、違うな。
この作品ならこの言葉がふさわしいでしょう。
「イメージしろ!」

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この少女が誰なのか。
そのはっきりとした答えは劇中では明かされません。
ある程度特徴が一致することからフェルマの若かりし頃であろうと推測されます。
映像の中の少女が言うシェルシスがフェルマのことを指している可能性がありますので確証は得られませんが9割がたフェルマの過去の姿であると言えるでしょう。
ではなぜ過去のフェルマと会話ができるのか?

過去と現在の相互通信は物理的に不可能です。
たとえ僕が許しても相対性理論が許してくれません。
それにコーダさんが「キネオーブは映画を保存するためのただの器」とも言ってます。
であるならば映し出されている映像は現在進行形のものであり、会話はオーブの「中のヒト」と通話してることになります。
なぜオーブの中に過去のフェルマが入っているのか?

これは憶測ですがフェルマもかつて結晶化していたのではないでしょうか?
第1話でマーメイドは心やに無理がかかると結晶化すると言ってました。
そして映像の中の少女は体が弱いとも言ってました。
つまり昔のフェルマ都会で暮らすにはあまりにも病弱で結晶化せざるを得なかったと考えられます。

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となると映像の中の風景は結晶化中の心象風景であると考えられます。
サナトリウム疎開していたとするには人の気配がなさすぎるのです。
ビデオレターを撮っていたのなら看護士が付き添いをしていてもおかしくありません。

フェルマの結晶は砕けたあとも海に漂い、偶然このキネオーブに沈殿したんじゃないかと考えます。
また冒頭からフェルマ自身も追憶にふけってました。
そこに加えていろいろな怪現象を起こす謎の潮も相まって結晶化中のフェルマの想いが映像となったのです。
ビデオレターの体をなしていたのは結晶化中もフェルマは外に呼び掛けていたからにほかなりません。

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最後にフェルマ自身ではなくアルディが声をかけたのはなぜか?
SF脳的にはタイムパラドックスを避けるため」と考えがちですが今回は時間遡行はしないことを前提に考察しているのでこの考えは光の速さで却下です。

結晶化していた時期のことは多少なりともトラウマとなっていることでしょう。
かけるべき言葉を見つけられないフェルマ
それを見かねてアルディが声をかけたのです。
その内容はパーレルで暮らす今のフェルマの姿です。
それは映像の中のフェルマだけではなく隣にいるフェルマへの語り掛けでもあるのです。
なりたかった自分ではないかもしれないが今のままの貴女でいいのよ、と。
過去も現在も受け止め、いつだってそばにいてくれるアルディのこの言葉にフェルマがどれだけ救われたことでしょう。
愛ですよ。

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ちなみにこの時のキネオーブがアルディの言葉で浄化されて第10話のブランクオーブになったんじゃないかと勝手に想像してます。
つらい過去を乗り越えて楽しい今の思い出になるって考えると素敵じゃないですか。

それからフェルマがなりたかった夢とは何だったのでしょうか?
たぶんアイドルなんでしょうね。
第9話の打ち上げ(?)のシーンで歌いだすフェルマを見てコーダが「ここにもアイドルが」と言っていたあたり過去にデビューしてる可能性もあります。

とまぁ長々と考察を書きましたがところどころ無理があるのは百も承知です。
「過去と通話はできないものとする」と勝手に縛りを設けて考察した結果です。
1から100まで筋の通ったお話ってのもそれはそれで面白いと思うのですが僕は想像の余地が残っているぐらいのほうが楽しめると考えてます。
その点『カラパレ』は穴だらけ非常に楽しませてくれるいいお話です。
であるからこそ真剣に考察……いや違う、イメージ!しているんです。
僕だけのストーリーを!

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それにいくら海底で、しかも映画館の中にまでオーロラが広がっているからって、そうそう簡単に時空を超えたりなんかしませんよね~。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

注 意
この作品は『ヴァンガード』です。
彼女たちがこうしている間もここ惑星クレイから遠く離れた地球で時空を超えたバトルが繰り広げられています。

・手抜きの技法
手抜きと聞くと悪いイメージが湧くかもしれませんが僕はそうは考えてません。
技術が身についてない者がする手抜きはただいい加減になるだけですが、しっかりとスキルをマスターしたものが行う手抜きは技法のショートカットになるんです。
その最たるものがワイプです。

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会話の演技って難しいんですよね。
舞台演劇の例がわかりやすいです。
観客席からは舞台は遠いので棒立ちでセリフをしゃべっても誰が発言してるかわかりません
だから手ぶり身振りを交えてセリフを言うんです。
それは誰が発言しているかのアピールであり感情表現であったりもします。

アニメにおいても同じことが言えます。
しかし手ぶり身振りをいちいち描くのは大変です。
だから表情がよく見えるバストアップにまでカメラを寄せて首から上だけのアニメーションで済ませようとするんです。
しかしそればかりだと構図が偏って飽きてしまいます。
なのでカメラを離して全景を写したり、角度を変えたりと工夫をするんです。

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ワイプはこれらの面倒な工夫を全部取っ払うことができます。
映像は見せたいところを映してセリフのある人物だけワイプに映せばいいんです。
誰がしゃべっているか一目瞭然だし、しかも表情も見える。
背景には状況説明のすべてが詰め込まれているのだから一石二鳥どころか三鳥です。

それと序盤はキャラの名前と声がなかなか一致しません。
よく訓練された視聴者諸君なら第1話の時点でキャラ名ぐらい把握するのでしょうが全員が全員そのような特殊能力を持っているわけではありません。
キャラ紹介パートとして使われる5話目が終わった後でも混乱を招かないように丁寧にキャラクターを見せる手法としてもこのワイプは優秀です。
女の子が10人以上登場して全員が同じ制服を着てみんながみんなキャピキャピしゃべってて、もはや誰が誰だかわからなくなる作品があったりする中、『カラパレ』はちゃんとキャラを覚えてもらおうとする努力が見えます。

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視聴者に十分にキャラクターの理解が行き届いたであろうタイミングで今度は彼女たちが頼むケーキをワイプするという高度なテクニック。
これはキャラの好みも覚えてもらおうという粋な試みです。
さすが西村監督。

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でもこの風船が膨らんだようなワイプさすがに何かの間違いだと信じたい。
何度見てもここで吹く。
ひょっとしてギャグでねじ込んだのか?


・手書きのこだわり
『カラパレ』はお世辞にも絵がきれいとは言えません。
スケジュールもカツカツだったんだろうなあ。
作品全体から危機感のようなものが感じ取れて毎週ドキドキが止まりませんでした。
であるにもかかわらず3Dモデリングに頼らずに手書きで作られているんですよね。
ひょっとしてアニメーターの新人育成をしているんじゃないかと思った次第です。

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ここすき
この作品、キャラがくるっと回るシーンがちょくちょくあるんですよね。
この「回る」って動作を手書きで描くのはものすごく大変なんです。
それをあえてやるのは「こんくらい描けるようになっとけよ」という愛の鞭なんじゃないかと思うわけです。

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それからソナタたちは着てる服がちょくちょく変わります。
時には同じ話の中で変わることもあります(画像は全部第9話)。
これは時間経過を表す記号でもあり、彼女たちのファッション方面での日常感をだす演出でもあります。
#着替えた服はたぶん洗濯してるんでしょうね。脱水乾燥もしてるのかな?

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この点は3Dモデリングのほうが苦手とするところです。
他には汚れ服のしわなどは手書きのほうが優れています。
こういった細かい“表情”にこだわりたかったからこそこの作品は手書きを選んだのでしょう。


・トレビア

プリズムパールは

首にしなくてもいい


第8話でソナタたちはグラディスに出会ったとき、すぐには気づけませんでした。
それはトゥインクル・パウダーが体に合わず幼い姿をしていたからだけではありません。

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首にプリズムパールがついていなかったからです。
その代り足首についています。
ひょっとしたら地上で長く暮らすうちにプリズムパールなしでも発声する術を覚えて、邪魔になったからアンクレットにしたって可能性もありますがね。


・唐突な当たり前の日常
第12話にてソナタたちは常日頃から『シャボン』を歌って通りを泳いでいたことが判明しました。

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「そんなシーン今まであったかよ」
と疑問に思った人もいるようですが、よく訓練された『カラパレ』視聴者にはこれがエンディングのことを指しているとすぐにピンときたと思います。
ん? 何?「後付けくせぇ」だって?
どうやらイメージが足りないようですね(`・ω・´)

「なくて七癖」という言葉があるように誰にでも癖はあると思います。
そしてその癖は誰かに指摘されてはじめて気づくってことも多いでしょう。
恒常化されたものはもはや空気のように、それがあることすら気づけないレベルで当たり前になってきます。
つまり劇中で歌っているシーンが一度もなかったのは視聴者にとっても空気のように当たり前の事として受け入れてもらうための高度な演出なのです。
仮に歌ってるシーンを描いたら「何歌ってんねん」とツッコミを入れ、12話で静かになっていれば「なぜ歌わない」とツッコミを入れていたことでしょう。
これでは視聴者と登場人物との間に溝が深すぎるのです。

ん?まだ納得しない?
仕方ないですね。

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第1話にて喫茶店で談笑していたアルディはソナタたちの楽しげな話し声を聞いて中断してました。
そして店に入ってくる彼女たちに「学校は終わったの?」と話しかけています。
このようににぎやかな子供たちの声が時報代わりになっているという描写はしっかりされてます。
第2話ではひっそりと映写機のことを調べようとしているのにあっさりフェルマにばれました。
彼女たちの存在がいかに町中の注目を浴びているかを物語っています。

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そのあとも5人が映画館へ向かう姿を大人たちが見送るシーンが時間経過の演出に溶け込むように差し込まれています。
そのとき何をしゃべっていたのか、あるいは歌っていたのか、それすらもわからないくらい自然に溶け込んでいます。
当たり前の日常の空気が描かれているんです。


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マルトレの「いつもの目覚まし」というセリフが唐突に感じるのは、劇中の人物にとっても元気のないソナタたちが唐突に火が消えたように感じられたからなのです。
いつも歌っていることを指摘されて急に恥ずかしがるのは、我々視聴者にとっても唐突に明かされたと感じるのと同じように、ソナタにとっても唐突に打ち明けられたからなのです。
このように登場人物をより身近にシームレスに共感してもらうために第1話からじっくりと演出が仕込まれていたことがおわかりいただけたでしょう。
もうこれ以上グダグダ言いません。
イメージしろ!


・死と再生のテンプレート
物語の道が開けて、障害にぶつかり(死)、それを克服する(再生)という王道のテンプレートがあります。
多くの物語で使われてきたこのテンプレを『カラパレ』は踏襲しています。

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大海流によって閉ざされていた映画館への道が開け解体の危機に瀕するもセレナたちの努力の甲斐あって営業再開を果たしました。
またパーレルに来たロケ隊の撮影していた映画も壁にぶつかった主人公がもう一度夢を目指すお話です。
このようにこのお話は全体を通して丁寧に伏線がちりばめられています。
であるならばカノンの再結晶は「死」の象徴であり「再生」というフィナーレが待っているはずです。
カノンが再生するのに必要なものは何か?

死と再生で見逃してはいけない人物がもう一人います。
それは第7話に登場したチェルです。
チェルは歌を捨て田舎に逃げてきました。

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しかし逃げてきた先でもチェルは否定されどん底に落ちます。
#なんていうか死人に鞭打つようなこの言動。カノンはちょっとサディスティックなところがありますよね(´・ω・`) やっぱりアイドル育成機関は厳しいところなのかな??

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それでもチェルは復活します。
田舎の生活に触れ、歌で笑顔にさせることに喜びを覚えたころ、純粋に歌が好きだったころ、すなわち原点を思い出すことでリスタートを切ることができました。

チェルは一人で再生を果たしました。
それは歌姫と呼ばれるほどの実績実力がなせるプロの御業なのでしょう。

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対してカノンはあれだけ大見えを切っておきながらこの体たらくです。
それもそのはず。
カノンはオーディションを逃げてきた半人前なのですから。
自分一人の力だけではこの困難を乗り越えることができないのです。

第7話をただのゲスト回ではなく対比として使っているところに演出の妙があります。


・カノンの悩み
ようやく本題に戻れます。
カノンの結晶化を解くには彼女の悩みを解決しなければなりません。
その根幹はオーディションを受けることにあるのでしょう。

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アイドルがステージに立つ意義は第7話で大ベテラン相手に偉そうに説教を垂れた時点で分かっているはずです。
映写機の不調で音声が止まった時、みんなと一緒に歌った事からもわかるように歌が嫌いになったわけでもありません。
であるならば何をためらうことがあるのでしょうか?
視聴者の僕にわからないのだからソナタたちにもわかるわけがありません。

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答えを持ってきたのは都会からの刺客ヴェラータです。
ヴェラータはソナタたちよりもカノンのことをよく知っている母親のような存在です。
しかしパーレルでの生活でどのようにカノンが変化していったのかは知りませんでした。

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それもそのはず、手紙が届いてなかったのだから……。
#これって古典的な手法ですよね。亜光速で飛ぶ船にメール、あるいは戦地にいる人への手紙を送り続けるも本人のもとに届かず、後でまとめて開封されるという……。まさかこんなローカルな手段でやってくるとは思いませんでした。

手紙に綴られた想いとカノンたちが上映した映画を見てヴェラータが導き出した結論は「カノンの本音は5人で一緒にオーディションに受けたいが、それを言いだすことができないでいた」というものでした。
手紙のほうは劇中で読んでくれたのでわかりますが映画のほうはどのように解釈されたんでしょうね。
おそらく鑑賞したのは第5話で上映した作品でしょう。

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雲の上から降りてきた少女は海底で娘と出会い仲良くなる。

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楽しい時を一緒に過ごすが少女は郷愁の念に駆られる。

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二人は口論になってしまい、娘は思わず少女の傘を奪ってしまう。
片時も手放さなかった傘は少女にとっては体の一部。
国へ帰るための唯一の手段であったと思われます。

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雨に撃たれ涙にくれる少女に娘は傘をさしてあげます。
そして仲直り。
少女の手は傘ではなく娘の手を取っています。

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許し合った二人を祝福するように虹の架け橋が現れ、ふたりは雲の上の国へと行く。

とまあこんな感じの内容でしょう。
カノンは雲の上の少女に自分を、海底の娘にソナタを重ねているのは間違いないでしょう。
とっくにふたりは手を取り合える仲になっているとカノン自身もわかっているが、それでもまだ虹の架け橋が見えないのでしょう。
なぜそこまで臆病になるのか?
それはソナタが優しすぎるからです。

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第1話のころからソナタはカノンに気を使っていました。
カノンが答えにくそうにしていると話題をそらし、少しでも居心地よくなるように歓迎会を開いたりしてました。
カノンがパーレルに来たわけをアルディが教えてくれようとしたときも、本人の口から言えるようになるまで待つと言いました。
自分よりも他人を優先するソナタにはアイドルの厳しい世界でやっていくには荷が勝ちすぎると考えたのでしょう。
どのくらい厳しいかというと歌姫様が逃げてくるぐらい厳しいです。

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またパーレルには都会から引き揚げてきた人が多いです。
夢をあきらめたのか、ほかに優先すべきことができたのか、理由はわかりません。
ですが彼女らがパーレルのスローライフを満喫しているのは確かです。
たぶん都会でやっていけるのはヴェラータのような人なんでしょうね。
そんなやさしい村で育ったソナタやフィナ、セレナがヴェラータのようになるなんて想像もつきませんね。
……キャロならワンチャンあるかな?

ソナタのやさしさから離れたくない。
でも夢もあきらめたくない。
この二律背反した想いは結晶化を招きました。
これを解決するにはソナタと一緒に夢をかなえるしかありません。

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「オーディションに合格する」「カノンを守る」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「センター」のつらいところだな。
覚悟はいいか?
私はちょっと待ってほしい……。

真実を告げられてソナタは戸惑いました。
カノンの心配が的中したことになります。
ソナタのことをちゃんと理解している証拠でもあります。

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そんなソナタの背中を押したのはキャロでした。
「やってみなくちゃわからない」「友達だから力になってあげたい」
未知なるものにはドキドキが詰まっているというフロンティア精神に基づいた、実にシンプルな答えです。

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覚悟を決めた4人は映画館で『シャボン』を歌ってカノンの目覚めを促しました。
しかし小さなキネオーブは再生の負荷に耐えかねて粉々に砕けてしまいます。
ここでも死と再生のテンプレートが使われるのです。
今までにも様々な困難がありました。

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しかし今回は大人たちの助けはありません。
偶然による解決もありません。
今回だけは自分たちの力で乗り越えなければなりません。
音楽が止まった中でアカペラで最後まで歌いきる。
これはカノンに最後まで付き合うという覚悟の現れなのです。

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思い返せばこの小さなキネオーブはカノンの心そのものだったのでしょう。
花壇の隅に隠れるようにあったのはカノンのひそかな本音。
脆く、繊細で、そして小さな小さな、されど手放すことのできない悩み。
それを打ち砕いてくれたのはパーレルで出会った4人の友達。
無音になり、何もなくなった空間に響く歌の続き。
白紙を彩るような4人の歌声にカノンは未来を見たことでしょう。
そこに自分も加わり5色の歌声を響かせたいと強く願うことで固く覆われた結晶を、すなわち自分の殻を破ることができたのです。

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カラフル・パストラーレが誕生した瞬間です。


・人を魅せるものは?
バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~』は成長の物語です。
アイドル業界でしごかれトップスターを目指すのも成長物語だと思いますが、そういうのはバ〇ダイやKDKWがやってくれてるのでそっちに任せましょう。

アイドルという職業は人を魅了するのが本分です。
人を魅せるもの、それもまた「人」なのです。
『カラパレ』はのちにステージに立つことになる(そして君たちのお手元に届く)彼女たちの生い立ちを描いたライフヒストリーです。
すなわち彼女たちの人間としての成長に焦点を当てた作品なのです。

アイドルものだと生い立ちは回想程度に留まりあまり深く描かれることはないでしょう。
悩みや苦難もトップスターであり続けるための職業上のものに偏ってしまいがちです。
それだと視聴者キャラクターの距離はファンアイドルの関係になってしまうのです。

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ソナタたちの悩みはとてもささやかなものです。
しかし成長はとても大きいものです。
パーレルに来たばかりのころはおどおどしていたカノンも村の人とすっかり打ち解けていたりといろいろなところで成長が見れます。
視聴者はそんな彼女たちの隣人という距離感で成長を見守り、最後にはステージに立つ彼女たちを見送るのです。

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彼女たちならきっと大丈夫だろう、と。
やさしさに包まれたパーレル村でしっかりと心を成長させていったのだから……。


・最終話のツッコミどころ

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マンタには子供ができカプリ達も大きくなったのにポコは一切変化しませんw
まあカワウソだからこれ以上大きくはならないだろうけど。
#それともポコ2号なのか?

このツッコミどころには何か意味があるはずです。
何の理由もなく西村監督がギャグをねじ込むとは思えません。
あれから村が様変わりするぐらい時間は経過しました。
オーディションも一筋縄ではいかなかったでしょう。
それこそ当初ファンが望んでいたアイドルものが1クール書けるぐらいの苦労をしてステージに立っていると思われます。
けれども彼女たちの心根は村にいたころとちっとも変わっていない。
その象徴として変わらぬポコがいるんだと思います。
そしてテレビ中継を通じてあの頃聞いた彼女たちの歌声が村に響き渡るのです……。


ここまで読んでくれてるかわかりませんが最後までご高覧いただきありがとうございます。
このブログは一人のオタクがアニメの感想や考察を徒然と書き記したただの蛇足です。
たいした価値もありませんが読んでくれた人が新たな気付きを得て『カラパレ』をもっと好きになってもらえたら幸いです。

ソナタカノン、フィナ、セレナ、キャロの5人が収録された『ヴァンガード』のブースターが好評発売中です。
近くにカードショップのある方は昨今流行のキックスターターのつもりで買ってみるのもいいでしょう。
何かの間違いで二期ができ、アイドルとして活躍する5人が映った時には「ワシが育てた」と自慢できますよ(笑)


追記(21/09/29)
実は動画にしてました。
ブログ引っ越しを機にリンクを張っておきます。

『バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~』が見たくなるお話 - YouTube

バミューダトライアングル~カラフル・パストラーレ~が好きになるお話

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それは誰も知らない遠い世界のお話。
辺境の海にある小さな村パーレル。
そこには5人の若きマーメイドたちが住んでいました。

 大人気TCG『カードファイト!!ヴァンガード』初のスピンオフ作品。多く語られることのなかった異世界の、それも根強い人気のクランバミューダ△”に焦点を当てたファン必見のアニメがついにきた!
 彼女たちの本物の歌声が、今、君に届く。


・僕にとっての『カラパレ』
と、前置きで思いっきり煽ってますが僕『ヴァンガード』やってないんですよね(´・ω・`)
その…TCGは性に合わなくて……。
なので完全アウェーです。
エンドカード「誰こいつ?いつ出るの?」って思いながら見てました。
先入観がないからこそ楽しめたのかもしれませんね。

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第1話のアヴァンタイトルで仰々しく紹介される「海洋国家・メガラニカ」
街の大ビジョンに映し出されるアイドルの姿。
鳴りやまないファンたちの声援。
「この子たちにスポット当てたお話なのかな?」と思わせておいてからの場面転換。

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まるで何事もなかったかのように片田舎で物語は進んでいきます。
このもんのすんごくぶん投げた感じに僕は何か引っかかるものを感じたんです。

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気になって監督を確認してみると西村純二と表記されてました。
頭の中で花火が咲きましたね。
ああ!グラスリップの人だ!

 


・クレイの海は俺の海!

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『カラパレ』でまず語るべきはツッコミどころの多さでしょう。
海の中にいるにも関わらずお茶を注ぐのは朝飯前
朝起きれば顔を洗うし、疲れたときはお風呂にも入ります
お台所には「何言ってるの?当たり前じゃん」って顔で流しがあります。
あまつさえ海底でも雨が降り珊瑚にはじょうろで水をやります。
ディスプレイの前の人は「そりゃねーよ」とツッコミを入れるでしょうが、そのたびに「うるせー!俺の海はコレなんだよ!!」という監督の強い意志を感じます。
さすが西村監督。男の中の男だぜ。

かくいう自分もツッコミを入れる側の人間です。
ですが同時に「これでいいんだ」と強く納得してました。
「海の中」という非現実を表現するのに必ずしもSF作品のような科学考証した世界を用意する必要があるのでしょうか?
作ることはできると思います。

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しかしこの作品で描かれているのは「世界」ではありません。
ソナタでありカノンであり、フィナセレナキャロといった個性豊かな「ヒト」を描くことこそがこの作品の主題です。
であるならば「世界」は「地に足がつく舞台」程度の役割があれば十分なのです。

#それになにより昨今はいんたーねっつの発展で小賢しく野暮なツッコミを入れる輩が増えたしな……。科学考証するくらいならゆるく作ったほうが楽だよね(´・ω・`)

そうなると文化も習慣も異なる異世界を作るのはいただけません。
登場人物に共感してもらうためにも我々と同じことをしてもらう必要があるんです。

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魚類だからと言って目をあけながらぷかぷか浮かんで寝るなんてことはせず、ちゃんとお布団で寝ます。
ひじきばかりではなく時には甘いものも食べます。

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マドレーヌなら味だってわかります。
ちなみにこのマドレーヌは箱から察するに都会で量産された規格品なのでしょう。
田舎暮らしのソナタたちにとっては珍しいお土産でもカノンにとってはなじみの味。
だけど初めての友達と一緒に食べるマドレーヌはどんな味がしたんでしょうね。
このような想像ができるのは彼女たちが「我々と同じ人間」だからなのです。


・ファンタジーいっぱい
共感するために同じ行動をさせるとはいえ、そこはやはり海の世界。
我々が決して行くことのできないファンタジーの世界がしっかりと描かれています。

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ひかる不思議な砂を満たしたおしゃれな街灯謎の言語。
光るクラゲはルームランプ代わりに使われてます。
極めつけはイワシストーム(イワシの群れ)に反射する光のイリュージョン。
これらは生活感を出す演出として最大限にファンタジーしてます。
しかしファンタジーだからと言っていい加減に作ってるわけではありません。

今日でも中世西洋風ファンタジー作品は多くあります。
それらの作品でたびたび気になるのがうまそうな飯が出てくることです。

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そりゃまぁまずそうに描くよりはうまそうに描いた方がいいに決まってますが豊富な食事を支えるにはその生産ラインが確保されていなければなりません。
特に物流は技術レベルに応じておのずと限界があります。
運送手段が十分に発達していない世界なら地産地消が当たり前になり輸入品は貴重になっていきます。
それこそ塩が給料の代わりになるくらい。
ですからファンタジー世界で豊かな食卓が描かれると気になって仕方ないんですよね。

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その点『カラパレ』はしっかりと描かれています。
パーレルの特産品はひじきです(あと珊瑚糖)。
サンドイッチにもひじき、パスタのソースにもひじきひじき!ひじき!ひじき!!
ひじきというワードが出てこない回がないんじゃないかというぐらいひじき押しです。
ちゃんと地産地消してます。

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それ以外のものはアザラシ郵便でまかなっているのでしょう。
このナイスガイは白い粉(小麦粉のことですよ)から人身(しかも2度も)までなんでも運ぶプロフェッショナルです。
パーレルの食卓は彼の双肩にかかってます。
こういう地に足の着いた世界観が僕は好きです。


・子供はどこからくるの?
ちょっと脇道それて身勝手な考証おば。

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この世界では同じ殻から生まれた姉妹のことを「シェルシス」と呼びます。
劇中でさらっと使われて深く説明されていませんが、どうやらマーメイドは貝から生まれるようです。
そしてマーメイドという名前が示すとおり女性体しかいないようです。
人口再生産はどうしてるんでしょうね?

これは勝手な憶測ですが海洋事故で亡くなった人の浮かばれない魂がマーメイドたちの元になるのではないでしょうか?
真珠貝は体内に異物が入るとそれを核に真珠を作ります。
それと同じように人魚貝*1に人の魂が入って新しいマーメイドになるんじゃないでしょうか?

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人語を介する海洋生物が普通にいる中でなぜ彼女たちだけが人間をつなぎ合わせたような姿をしているのか、その説明がつくと思うんです。

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となると事あるごとに抱き着く彼女たちの行動は人恋しさからなのではないかと思えてくるわけですよ。

え?なぜマーマンができずにマーメイドだけなのかって?
うるせー!そういう貝なんだよ!!

*1:便宜上そう呼ばせていただきます。公式の用語ではありません。


・お気に入りエピソードベスト3
3位:第6話「あなたの名前を教えて」

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映画館の掃除中に見つかった奇妙なキネオーブ。
それはビデオレターだった。
しかし再生してみると不思議なことが起こった……。


藤子・F・不二雄バリのSF(すこし・ふしぎ)なお話。
世界観が分かってきてキャラクターたちの歪な目個性にも慣れてきたころにぶっこんで来たトンデモ話。
この世界にはまだ何かあるのか!と思わせる一方でほんわかと切ない気持ちにさせるやさしいエピソードだったりもします。
フィナたちが将来を考えるきっかけとなる大事な転機でもあります。

“慣れ”は同時に“飽き”を呼び寄せます。
そんな視聴者を飽きさせまいと、まるで死角から矢を放つように予想外の展開をしました。
ヘタをすると視聴者を置いてけぼりにしかねないのにこの勇気あるぶっこみ。
さすが西村監督。男の中の男だぜ。

2位:第8話「それはね、靴っていうの」

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セレナ達5人は“塩ゼリー”なるものをもらいにお使いに行く。
その目的地は……なんと丘の上!
見るもの聞くもの触るもの、すべてが初めてのものばかりで
ワクワクドキドキハラハラが止まりません!


トゥインクル・パウダー」「プリズムパール」といった公式設定を回収した回。
まあ僕は「へぇ、そういうのもあるのか」と軽く流しましたけどね。
それよりも陸があり、船があり、海底以外の世界があることのほうが新鮮でした。

日常モノはついつい身近なところで小さくまとまってしまいがちですが『カラパレ』は世界の広がりをしっかりと見せてくれるいい作品です。
うっかりするとヴァンガード』であることを忘れてしまいますからねw
いいですか~みなさん~。ここは惑星クレイですよ~。
もう少し先まで行けばトカゲやら騎士やら魑魅魍魎が跋扈する世界なんですよ~。

1位:第12話「小さな光となって、輝いて」
執筆している時点(3/28現在)ではまだ放送されてませんが神回になることを保証します。
本作品のテーマは「成長」だと思います。

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マーメイドたちには親がいません。
なので子供は集落の共有財産であり同世代の子たちで共同生活を送ります。
この世界のマーメイドは長寿らしいのでソナタたちが具体的に何歳なのかはわかりませんが容姿から察するに幼年期の終わりなのでしょう。

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今までは大人たちに守られていた彼女たちの生活は映画館の出現により変わります。
大人たちのお手伝いではなく自分たちの仕事を見つけたのです。
修理から企画、広報、運営とすべて自分たちで考え1から作っていかなければなりません。
その達成感は彼女たちを大人へと成長させたことでしょう。
まだまだ危なっかしくて見守る必要があるけれども、彼女たちが自立する日はそう遠くありません。

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しかしカノンにはひとつ課題が残されていたのです。
逃避してきた過去との決着です。
さもないといつまでも殻に閉じこもって出れなくなります。
分かりました。あなたは世界を革命するしかないでしょう。

ソナタにできることは何か?
カノンは歌声を取り戻すことができるのか?
彼女たちの決断はいかに?
皆さん、ぜひともハンドタオルを用意してご視聴ください。


・監督について
当作品はスピンオフとはいえ元ネタ『ヴァンガード』の宣伝が目的でしょう。
それからこれは根拠のない想像ですが新人育成の側面もあるような気がしてなりません。
冒頭でも触れましたが“バミューダ△”というクランはファンの間では根強い人気があります。
どれくらい人気があるかというと短編とはいえ2本ほど漫画になっているぐらいに……。
宣伝育成ファンの期待という3種の重荷を課せられて引き受ける監督はそうそういないと思います。
西村監督と言えば80年代から活動している大ベテランです。
彼のような大御所でなければ前途多難なこの作品の監督は務まらんってことでしょうかね。

しかしまあよく引き受けましたよね。
これまた全く根拠のない身勝手な妄想なのですが「俺の好きにやらせてもらえるなら引き受ける」といった取引があったのではないでしょうか?
発表当初ファンの間で期待されていたのは「キャッキャウフフのアイドル路線」であったと思われます。
実際に1話2話あたりまでは「彼女たちがアイドルを目指すのかな?」といったたぐいのコメントを散見しました。
#5話になるころにはアイドルの“ア”の字も出なくなりましたがね(´・ω・`)

しかしご存知のように第1話でアイドル路線は踏み倒す勢いで否定され、悠久のパストラーレ(田園劇)が繰り広げられました。
勇気があるというか無謀というか、見ようによっては横暴ともとれるこの方針を貫けるあたりに監督の技量が垣間見えます。
それどころか「ファンの期待に応えるだけでは一流にはなれない」という矜持さえ感じられます。
さすが西村監督。男の中の男だぜ。

ブログでは随分と茶化した言い方をしていますが心の底からリスペクトしています。
『カラパレ』のおもしろさ、演出の妙、技法など書きたいことは山ほどあります。
しかしそれらをだらだらと書くのは無粋というものです。
興味が出てきたらぜひとも円盤を買って繰り返し見てください。
ポコタンは西村純二監督を応援しております。

(追記:19/03/28)
『カラパレ』の公式サイトにキネオーブ(円盤)の情報がないので気をもんでいたのですが、ひょっとして出ないんですか?
そういえば風のうわさでブシロード100%出資」っていうのも聞いたな。
え?マジなの?!
あまりにも信じられなくてドキドキが止まらないんですけど。
心不全カナ?

円盤よりも確実に収益を得る手段があるからいいってことですか?
3月29日発売のチーム「カラフル・パストラーレ」の収録されたエクストラブースター『Primary Melody』を買えってことですか?
#ちっ、しょーがねーな。踊らされてやるか……。

ストーリーのほうはヴァンガードchにて4月7日まで全話無料公開中なのでそっちを見てください。
特に「1話切りヨユー」とか言ってたやつは黙って観てください(・言・)

(追記:20/05/15)
今更ですが19/12/27に『カードファイト!! ヴァンガード スペシャルシリーズ第4弾 BD付きカラパレ サプライGiftBox VG-V-SS04』のおまけとしてBDが発売されました。
ボックスやスリーブで藤真拓哉先生のとってもかわいい絵が見れて大変満足なのですが……「本編もこの絵でやれよ(´・ω・`)」っていうのは禁句なんでしょうかね。
もっと注目されてただろう。
それともこの絵でやってたら作画崩壊ってオチだったかもしれない?

 

【アニメ】青春は短い。だからこそ尊い。【語り】

 

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 僕が見た2017年秋アニメはスロウスタートな作品が多かったような気がします。
第1話の感想はどれもこれも「これ大丈夫かなぁ」でした。
そんな中で最も化けたのが「青春のたわわ」ことJust  Becouse!だったんじゃないでしょうか。
個人的にはすっごくおもしろかったけれど、世間的にはあんまり話題になってない気がします(´・ω・`)
僕はネット配信アニメしか見てないので、これを執筆してる現時点(12月31日)では、まだ最終回を見ていませんが絶対に感動できると確信しています(`・ω・´)



まずは軽くあらすじを

 泉瑛太は高校3年の冬に転入してきた季節外れの転校生。そこで中学の時に片思いしていた夏目美緒との再会を果たす。しかし美緒の視線の先には4年前から変わらず親友の相馬陽斗の姿があった・・・。
 なんとなくこのまま終わると思っていた高校生活に思いがけない出会いが変化をもたらす。足踏みしていたそれぞれの想いを後押し、少年少女たちは新しいスタートを切る。心温まる甘くちょっぴり切ない青春ラブストーリー。
青春なんて遠い彼方のメモリーとなってしまったおじさんには、初めこそ見ていてこそばゆい思いをしていたけれども、話数を重ねるごとに年甲斐ものなく各キャラクターに感情移入していって作品世界にのめり込んでしまいました。

いい年してどうしてこんなにも入れ込んでしまったんでしょうね。
失礼を承知で自分なりに各要素を5段階で評価してみました。

   キャラクター:4
   台本:2
   背景:3
   小宮がかわいい:100

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もう、ほんっっっっっっっとに小宮がかわいい(*´ω`*)
なんでこんなにかわいいのかよ、小宮という名の推しキャラよ。
今までアニメキャラに萌え苦しむ
(注1)ことは幾度とあったが、愛おしいと思ったのは初めてかもしれない。
孫を愛でるような気持ち?
なんていうかお小遣いをあげたくなるw
三角関係の噛ませ犬ポジションで登場したときは、どれほど楽しませてくれるかとワクワクしていたけど、何事にも一生懸命なその姿勢が僕の心をものの見事に鷲掴みしてくれました。
きっとこの子はこの恋に後悔しないんだろうな。

話が脱線しました(´・ω・`)
むしろ言いたいこと全部言った気もするけどwいや、足りないなwww
#注1:あまりの可愛さに萌えすぎて悶え苦しむこと

こうして分析してみると人気が出なかった理由は、単に「クオリティが低かったから」ではないでしょうかね(´・ω・`)
キャラクターはまぁいいと思います。
昨今あふれる萌えキャラのように媚を売るような可愛さではなく、親近感を感じるぐらいにナチュラルに描かれています。
台本は正直微妙です。
セリフとセリフの間が空きすぎて、音声だけ聞いていると眠くなってきます。
BGMの存在感が薄いのも、その退屈さに拍車をかけます。
「背景は5でもいいんじゃね?」と意見したくなる人もいるかもしれませんが、個人的には3ですね。
おそらく舞台を取材したときに撮ってきた写真をもとにトレースする勢いで描いているのでしょうが、それゆえに資料のとおりにしか描かれていません。
その結果カメラがほとんど動かないんです。
これも見ていて退屈になる要因です。
正直な話、第1話を見たときは寝ないように耐えるのが大変でした。
「こんなにディスってて、お前本当にこの作品好きなのか?(・言・)」と冷めた目で見られてそうですが、天地神明に誓って「大好きだ」と言いきれます。

この作品にはそれらマイナス要素をプラスに転化する魔法があるんです。
それはキャラクターへの感情移入です。
『Just Becouse!』のキャラクターたちはリアルとフィクションがほどよいバランスで構成されています。
そのため「あるある」という共感と「あってほしい」という憧憬が両立するんです。
だから心の琴線に触れるキャラクターがひとりふたりいるとどんどん感情移入していき、彼らがすごく身近な存在に感じられるようになるんです。
こうなると無意味に長いセリフの間は、まるで文学の行間を読むように心情や情景が見えるようになってきます。
写実的な背景は実際に湘南にいるような臨場感となるのです(`・ω・´)
そう、これは高校最後の冬にやってきたちょっと変わった転校生が引き起こす恋愛ドラマを文学的に追体験できるアニメなのです!

ん?なんか既視感がある。以前にも似たようなものを見たような・・・。
高校最後の夏、変わった転校生、文学的・・・うっ、頭の中に花火がっ。



最後にタイトルの意味を考えてみましょう。
“Just becouse”は「ただひとつの理由」を言うときに使いますが、否定文で使うときは「その理由だけとは限らない」という意味にもなります。
また前後の文章がなく、ただ“Just becouse”と書いた場合には「なんとなく」といったニュアンスで使われたりもします。
とまぁ習慣で使われる言葉ゆえ複雑なので詳しくは各自で調べてほしいのですが、これを知ってるとセリフの端々に「Just becouse」が入っていることに気づくと思います。
瑛多の態度だったり美緒の迷いだったり陽斗の実直さだったりと、それぞれのキャラクターに「Just becouse」があるんです。
「え?本当に?」と思ったそこの君。
ぜひとも円盤を買って1話から見直してください。

【GE2RB】へたっぴが赤オロチを倒すまで【ショットガン編】

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お待ちかねのショットガンです。

普段ボクが使っているのはバスター+ショットガンです。

つまり一番の得意武器です(`・ω・´)

なぜか一番苦労したけどな(´・ω・)



ショットガン編

ショットガンのいいところは命中部位を選ばなくていいことと瞬間的火力です!

・・・だれですか?
都合のいい足代わりだとか追加パーツCだとか言ってる人は・・・(´・ω・)

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そうはいってもこの紅蓮のオロチは体力がありすぎるんですよね(´・ω・`)
計ったわけではありませんが53万という噂は本当ですかね?
いくらショットガンに火力があってもそれを一気に削りきるのは不可能です。

で、あるならば・・・・
ショットガンをBRするための点火剤として使ってしまおう!
というのが今回の作戦です。

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まずはバレット紹介。

いろいろ試した結果シンプルなバレットになりました。
ショットガンのなんたるかを語るようなバレットですね(`・ω・´)



今回も刀身を使います。
というか刀身がメインです(´・ω・`)
カテゴリーはヴァリアントサイズ!
これのラウンドファングに目をつけました。

リンサポ:フルバースト 0,2、氷属攻↑ 0~2、身代わり盾 0~2
最初から短期決戦で挑みます(`・ω・´)

スキル:「オートガード」「覚悟」「ガード範囲」「生存本能」「生存本能全開」「バースト時間」「節約」「トリガーハッピー」「オラクル」「スタミナ」「全力攻撃」「近接特殊攻撃威力」「【B】ブラッドアーツ強化」「【B】近接攻撃力」「【B】銃攻撃力」「近接攻撃力」「銃攻撃力」

前回同様多いですね(´・ω・`)
それぞれ説明していきます。

●「オートガード」「覚悟」「ガード範囲」「生存本能」「生存本能全開」
前回同様オートガードを戦術に取り入れます。
とはいえ今回メインとなるのはうしろのふたつのスキルなんですけどね。
これらのスキルをひとつの装甲にインストールしてあるならそれを流用するといいでしょう。
ちなみにボクは最初からこの組み合わせを作るために
ゲーム開始時から永遠とスキルを厳選してました。


●「バースト時間」
バースト時の攻撃力アップを視野に入れていますので10Lvしっかり欲しいです。

●「節約」「トリガーハッピー」「オラクル」「スタミナ」
前ふたつは必須です。
対して「オラクル」と「スタミナ」はミスらない自信があるならなくてもいいです。

●「【B】銃攻撃力」「銃攻撃力」
10レベルで欲しいですね。
誓約達成の難易度がかなり変わると思います。

●「全力攻撃」「【B】近接攻撃力」「近接攻撃力」「近接特殊攻撃威力」「【B】ブラッドアーツ強化」
可能な限り欲しいです。
ボクはこれら全部盛りして、ようやくBR1回でとどめを刺しました。
実際にはBRを2回に分けてもいいので効果の高い物を厳選してもいいと思います。

逆に勧めないスキルは「剣の達人」です。
今回はラウンドファングをメインで使う予定なので特にです。
水平にカットし、複数部位を攻撃するこの行動は命中部位を選べません。
切り属性だと前足がクリティカルしますが後ろ足は青エフェクトです。
この後ろ足が当たりやすんだよ・・・(´・ω・`)
叩き属性だとクリティカルすらありません。
そのくせ首と尻尾は青エフェクトです。
つまり「クリティカルはダメージ1.5倍」「青エフェクトはダメージ半分」というふたつの効果を選ぶことができません。
むしろデメリットの方が大きくなる場合があります。


使用神機:KINE Mk.9+30、銀月ノ砕牙+30
ショットガンの方は氷◎◎であればどれでもいいのですが銀月ノ砕牙は最初から「節約」と「銃攻撃力」が10Lvでありますし、「渇望」(「アスリート」「全行動喚起率」の複合スキル)と高性能なスキル構成となってますのでオススメです(`・ω・´)b
サイズの方はいろいろ悩みました。
叩き属性のサイズ“KINE”を選んだのは後ろ足にダメージが当てやすいからです。
後ろ足にダメージを蓄積させるとダウンさせることができます。
しかも時間が結構長いです。
攻撃チャンスを増やせる“可能性がある”のです!

使用ブラッドアーツ:血濡れのツァンナ
黒ブラッドアーツなので解放できてない人は今すぐウロボロス道場に行ってください。
たとえBRしててもHPが減るこのブラッドアーツなら「生存本能」&「生存本能全開」を使いこなすことができます。

同行NPCパーソナルアビリティ:「救命時移動速度上昇」「被ダメージカットⅣ」「体力上昇Ⅴ」
ここは前回と同じです。

手順

  1. 開幕直後NPCに待機命令を出す。
  2. BRの誓約をする。誓うのは『英雄達の決意』『追撃の誓い』『破壊への衝動』『解き放つ本能』『追撃の誓い・真』『眠る大蛇』の6つ。つまり全部!
  3. 気付かれないように近づいてショットガンで捕食以外の誓約を達成する。怯んでいる間にすかさず捕食。
  4. 強制解放剤を飲む。
  5. オロチをロックオンしてラウンドファングを当てまくる。
  6. オロチが死ぬまでこれを繰り返す。

個々の詳細を説明します。


ここは前回と同じです。


近接攻撃力はBR時に暴走率%倍されます。
なので全部盛ります!(`・ω・´)
とはいえ『解き放つ本能』は捕食をしますので少々リスクを伴います。
安全にいきたい場合はこれを除いておくといいでしょう。


気付かれないように後ろから近づきます。

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「ハイドアタック」+「【B】超消音」があるなら最初に毒バレットを撃ってもいいでしょう。
オロチが振り向いて威嚇をしてするので、その動きに合わせて後ろに回り込み先ほどの散弾を3~4発後ろ足に撃ちます。
後ろ足が壊れれば結合崩壊と与ダメージの誓約はほぼ達成されます。

結合崩壊で怯んでいる間に変形して捕食します。
この捕食が完了すればすべての誓約は達成されます。

とりあえず誓約をせずに後ろ足を壊して捕食してリタイアを繰り返して開幕の行動を練習するといいと思います。
散弾を5発以上撃っても後ろ足が壊れなければ火力が足りてないか距離が遠いか、あるいは後ろ足に当たってません。
エイムモードにしてしっかりと当ててください。
威嚇モーションが終わるまでに破壊を済ませたいので発射回数は少ない方がいいです。


血濡れのツァンナはHPを40消費します。
しかしそれは発動時のみで、連続で攻撃する分にはそれ以上HPは減りません。
対して「生存本能」はHP50、「生存本能全開」はHP25以下にならないと発動しません。
R+□→ガードを3~4回繰り返せば条件は満たせますが、それでは少々面倒です。
そこで強制解放剤が役立ちます。
このクスリはHPの7割を消費します。
なのでブラッドアーツを1回使うだけで「生存本能全開」まで発動します。
スキルに余裕があるな「アイテム使用速度」を入れておくといいでしょう。
スタングレネードも使いやすくなるし、けっこうお得です。
#書いてから気付いたけどあらかじめHPの上限を減らしておけばいいんじゃね?(´・ω・`)
#無駄に150もあるから貴重なクスリを使うハメになるんだよ・・・

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オロチをロックオンして適当にラウンドファングを当てていきましょう。
かなりの範囲をカバーしますし、ステップしても継続して使えるのでいくらぴょんぴょん跳びはねるオロチでも逃がしません。
慣れてきたら後ろ足を意識的に当てていきましょう。



BR1回で討伐するには若干の運が必用です。
オロチが攻撃しやすい位置にいてくれなかったり捕食に逃げるのを止められなかったりなど。
とはいえ、あともう少しで倒せると言うところまではいけます。
怖ければBRをもう1回してもいいですし、そのままサイズで闘っても十分倒せます。

BRが使えない状態を想定してサイズで闘う練習をしておくといいかもしれません。
オロチの攻撃はすべてオトガに任せて、隙ができたらラウンドファングを当てる。
ラウンドファングの隙はジャンプでキャンセルする。
これだけでいけます。
#もちろんオトガがあることを前提に書いてます。


実は赤オロチとは小細工なしのガチバトルも何度かしてます。
そのときに使っていた銃器はショットガンです。
ショットガンと赤オロチは相性がいいと思います。
敵に貼り付く球にデコイを乗せてオロチに当てると、あのやっかいなオラクル攻撃全部吸い寄せられます。
OPを溜めては徹甲散弾をヒットアンドアウェイして時々デコイを貼り付けてやる。
これを繰り返すだけで倒せます。

まぁ何度か床をなめることになったけどな(´・ω・)
そのたびにNPCに起こしてもらいました。

8/27追記
安定してBR1回以内に討伐できないかを検証してみました。
まぁ火力を上げる最後の砦はリンサポでしたね。
リンクサポートを 氷属攻↑ 0~2、アリアの加護×2 にして火力スキルを全部つぎ込んでいけばかなり安定して討伐できます。

このブログは「比較的誰でもできるように」を心がけているので、この手段はあまりオススメはしません。
理由はふたつあります。
まずはリンサポをそろえるためにアバカが必用になること。
氷属攻↑ 0~2のあるアバカ1枚、あるいはアリアの加護のアバカが2枚必用です。
次にバーストできないので誓約達成のためのショットガン発射回数が増えます。
そのため最後の捕食のタイミングがややシビアです。
先の捕食をするという手段もありますが、たぶん難易度は上がるでしょう。

慣れてきたらチャレンジしてみてください(`・ω・´)

 


最後におまけ的小ネタを紹介します。

バレットの動作確認やスキルの効果確認などで「ブラッドレイジ基礎訓練」「ブラッドレイジ応用訓練」にしょっちゅう行くという人いるのではないでしょうか?
結果だけわかればすぐにリタイアすることも多いですが、勢い余ってそのままクリアしてしまうことも多々あります。
#訓練用ヴァジュラが死んじゃったりとかな・・・(´・ω・)

クリアするたびに何も得られずむなしい時間を過ごしますが、実はこのミッションでも作戦支援スキルはちゃんと発動します。
遺された神機は手に入りませんが(むしろ手には入ったら困る。誰が死んだんだよ(´・ω・`))APとGAPはちゃんと手に入ります。
APは微々たる量ですがGAPはけっこう貴重です。
特にボクは特務を回してないのでGAP不足に悩まされています。

「支援効果発動+1」があれば「GAP追加取得」のスキルをふたつ発動できます。
つまりバックアップメンバー+ヨシノさんで2点手に入ります!
皆さんもお邪魔でなければお母さんといっしょに訓練に行ってみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

【GE2RB】へたっぴが赤オロチを倒すまで【アサルト編】

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今回はアサルトです。

ボクはアサルトほとんど使ったことがないのでどうしたものかと悩みましたが、うまい人はいるものですね。
BRなしアサルト縛りで5分足らずで討伐する動画が上がってた時は驚きました。
これだ!!!!
と思ったのもつかの間。
・・・まねできませんでした(´・ω・`)


アサルト編

アサルトのいいところは継続的にダメージを与え続けられることでしょう。
敵の動きをちゃんと見切って、回避しながら撃ち続けていればいずれ倒すことができます。
この「敵の動きをちゃんと見て、回避しながら」ってところが難しいんです(´・ω・`)
ならば回避しなくてもいいようにBRしながら撃てばいいんじゃね?
というのが今回の作戦です。

まずはバレットを紹介します。

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ひとつめはLLL氷。
これがメインのバレットです。
バレットエディットのイロハがわかっている人から見たらあまりいい構成ではないのですが、用途とプレイヤースキルを考慮した結果がこれなのです。
遠く離れても当てることができ、DPSもそこそこ期待できる・・・そんな構成です。

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ふたつめは予備のバレットです。
BRなしでもバースト状態ならほぼ無尽蔵に撃てます。

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3つめは毒バレットです。
ハイドアタックがあればオロチが捕食に行ったときなどに毒にすることができます。

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4つめはOP回収用バレットです。
これを使うタイミングはほぼないですが・・・。


今回は刀身も使います。
カテゴリーはチャージスピアです。
「オートガード」はスピアの溜め中でも発動することを利用して、BR発動まではスピアで攻撃するというチキン戦法です(´・ω・`)

リンサポ:フルバースト 0,2、フルバースト 5、フルバースト 10、怯み↑被ダメ↓0~5
慣れたら2~3分で倒せるようになるので フルバースト 0,2、氷属攻↑ 0~2、身代わり盾 0~2 に変えてもいいです。

スキル:「オートガード」「覚悟」「ガード範囲」「生存本能」「生存本能全開」「バースト時間」「節約」「トリガーハッピー」「オラクル」「スタミナ」「溜め動作速度」「全力攻撃」「【B】近接攻撃力」「【B】銃攻撃力」「近接攻撃力」「銃攻撃力」「弾丸マスター」「近接特殊攻撃威力」「【B】ブラッドアーツ強化」

・・・前回までとは打って変わって急に増えましたね(´・ω・`)
それぞれ説明していきたいと思います。

●「オートガード」「覚悟」「ガード範囲」「生存本能」「生存本能全開」
前の3つはオートガード戦法をとる上での必須のスキルです。
後ろの2つはどうせだから付け足した物ですが、このミッションの今回の作戦に限って言えばけっこう重要です。
オトガ作戦用としてこれら5つのスキルをひとつの装甲にまとめておくと別の機会にも使い回せて便利だと思います。
ちなみに今作からはシールドやタワーシールドでも
「オートガード」が発動するようになりました。

ただしオトガによって防いだ攻撃は例えタワシでも削りダメージを受けます。
そのくせガード時のスタミナ消費は従来通り大きい盾の方が多くなっております。
その辺を加味してどのカテゴリーで作るかを決めてください。

●「バースト時間」
主にバースト中にBRの誓約を果たします。
なので少しでも長くして達成しやくすいましょう。
その方がバーストスキルも有効に使えますしね。

●「節約」「トリガーハッピー」「オラクル」「スタミナ」
銃がメインなのでこれらは必須です。
#オラクルとスタミナはアイテムでもカバーできるけどね( ・ω・)

●「【B】銃攻撃力」「銃攻撃力」「弾丸マスター」
可能ならばすべて10Lvで欲しいところです。
銃の攻撃がメインになるので銃火力をどこまで盛れるかが成否を分けます。

●「全力攻撃」「溜め動作速度」「【B】近接攻撃力」「近接攻撃力」「近接特殊攻撃威力」「【B】ブラッドアーツ強化」
対して近接攻撃は誓約を達成することさえできればいいので、そこまで必死に集める必用はありません。
あればそれだけ楽になるといったところでしょうか。

使用神機:ルビグランフィナーレ+30、FFEDアサルト玄零+30
氷◎◎のスピアとアサルトならどれでもいいです。

使用ブラッドアーツ:クリムゾングライド
敵を通り抜けるように攻撃して、終わったらすぐジャンプすると隙がなくなります。
たぶんこれがベストの答えだと思う。
#言うまでもないと思うけど、オトガがあるときの話だよ(´・ω・`)

同行NPCパーソナルアビリティ:「救命時移動速度上昇」「被ダメージカットⅣ」「体力上昇Ⅴ」
この3つはあった方がいいでしょうね。
残りひとつは適当に選んでください。
所持アイテムが増えるヤツがいいと思います。
#「ダーク・エミール」とかな・・・(´・ω・)救命時にスタングレネードのあるなしは成否に直結する。

手順

  1. 開幕直後NPCに待機命令を出す。
  2. BRの誓約をする。その際誓うのは『英雄達の決意』のみ。
  3. グリムゾングライドを当てて誓約を達成する。
  4. 銃に変形してオロチをロックし、あとはひたすら撃ちまくる。
  5. オロチが死ぬまでこれを繰り返す。

個々の詳細を説明します。


NPCを待機させるのはオロチのターゲットが必ず自分に向かうようにするためです。
オロチのやっかいなところはぴょんぴょんと跳び回ってしまうこと。
それがNPCのところへ行こうものなら攻撃のチャンスは来ません。

オロチは攻撃モーションが終わったあとに隙ができます。
なので自分に向かうように攻撃させて、できた隙を突くのが一番です。

戦闘不能になるとNPCが助けに来ます。
するとNPCがオロチに見つかることもあるでしょう。
そしたらスタングレネードを使ってNPCとオロチを離しましょう。
待機命令を出したNPCは戦闘状態にならない限り最初に位置に戻ろうとします。
その性質をうまく利用しましょう。
#たまに言うこと聞かないヤツがいるがな(´・ω・`)
#念のため「防御専念」の命令も出しておくといいかもしれない。要検証


②③
LLL氷バレットは暴走率140%もあれば消費0になります(節約、トリハピがある場合)。
なので本当なら追加の誓約を誓わなくともいいのですが『英雄達の決意』には達成時に50%の喚起率還元があります。
これをもらわない手はありません。

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ついでなので「生存本能」「生存本能全開」を発動させて近接攻撃力を底上げしましょう。
後ろ足、あるいは頭を狙ってチャージグライドを当てられれば3~5回で誓約は達成できます。
ターゲットロックをしておくとやりやすいです。
とはいえある程度慣れが必要です。


スピアを使ったことがない人は、最初はBRなしのスピアだけで討伐してみてください。
時間はかかりますが不可能ではありません。
ま、失敗してもいいんです。
練習ですから。
その代わり攻撃をもらったときはどんなときだったかをちゃんと覚えましょう。

個人的に苦手なのは突進しながら左頭の剣を大振りにする攻撃。
通り過ぎたあとなのに当たり判定があるのがどうにも理解できない(´・ω・`)
それと双頭からでる速い連射弾。
あれを意識的に回避できた試しがありません(´・ω・`)

すべての攻撃はオトガにゆだねてかまいません。
ただただ攻撃チャンスを見つけてチャージグライドを入れるだけでいいんです。
焦って相手の攻撃モーションに重ねるというミスをするかもしれませんが、冷静さを失わずに頑張ってください。
誓約時間が過ぎてしまっても、もう一度挑戦すればいいだけですので。

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銃貫通のダメージが入りやすいのは胴体と後ろ足。
頭部も壊れればクリティカルになるけど狙う必用はないでしょう。
首筋はむしろマイナスなので、オロチをロックしたら回り込むように移動しながら撃つと効率よくダメージを与えられます。



残念ながら1回のRBで討伐まではいけません。
BRが終わりそうになったときオロチがどういう行動をするかを見極めましょう。
もし捕食にいくようだったら攻撃をやめて行かせてしまった方がいいです。
少し離れたところで待機し、オロチがお食事をはじめたらBRの誓約をしてバレットを打ち込んでください。
ラクルが150あるならギリギリ誓約を達成できます。
初弾は毒弾を撃ってヴェノム状態にするのも忘れずに(要ハイドアタック)。
オロチがお食事の気分じゃなかったらスピアで相手してあげてください。
スタングレネードで隙を作って無理矢理BRする方法もあります。


・・・


・・・


・・・ところでお気づきになった方、いらっしゃいますでしょうか?
実はこれ、スピアいりません(´・ω・`)
開幕近づかずに遠くからバレットを撃って誓約を達成すればいいだけです。
問題はBRが切れたときですけど、お食事に行くなら好都合(だいたいが捕食に行きます)。
そうでなくてもスタングレネードを使えば誓約達成ぐらいはできます。

ただし、アサルトだけではどうにもならない事態がひとつだけあります!
それは喚起率が100%を下回ってしまったときのことです。
なのでオトガスピアは予備のために持って行った方がいいでしょう。
慣れたらアサルトだけで討伐してみましょう。
おそらく、もっともマルチに向いている戦法です。

8/27追記
まずはこちらの動画をご覧ください。

はっきり言って悔しいですね。
BRで消費OPを減らしてバレットで討伐するという発想にたどり着いておきながら、そのバレットの工夫が足りていなかった自分が歯がゆいです。
ビデオテープがすり切れるぐらい繰り返し見て、バレットをまねしたらBR1回で討伐できました(´・ω・`)
動画投稿者が公開していないバレットレシピを第三者が開示するのは野暮ってモノでしょうから、ここでは書かないことにします。
モジュールが少ないのにアサルトは奥が深いですね・・・。

8/29追記
レシピ公開されてましたね。
自分が思ったのとちょっと違いました。
↓は自分が作ったものです。

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考えは「可能な限り火力を」です。
回転弾の先に爆発を入れるバレットも作ったのですが、それをすると爆発のダメージが2割減するので2番目に持ってきました。
当初は1モジュールのBBを“加速強化”にしていたのですが、お食事に逃げるオロチを追撃するのに”ホーミング”の方が都合がよかったので泣く泣く変えました。
とはいえ動画を見ていると時々7000代のダメージがあるんですよね。
自分のバレットではそれが出ません(´・ω・`)
2割減を覚悟してでも位置調整することに意味があるのでしょう。
前足か腹下に当ててるのかな?
にわかにはわからない一工夫が感じられます。
できました。
破壊後の双頭と、それが付いてる腕のような部分に当てると出ます。
銃破砕と属性の耐性が特に弱いのでしょうね。
テストではL爆発のダメージは3500ぐらいなのに7700を越えるのですから、倍以上の補正がかかってます。
皆さんもそこを狙ってください。

 


スタングレネードや強制解放剤といった使えるアイテムも忘れないでください。
落ち着いてやればぐんぐんタイムが縮みます。
自分のスキルが上達するのを実感できることでしょう。
フルバースト 5を使わずに済むようになれば、リンサポの構成を見直すといいです。

次回はショットガンです。